しょうもない

もみあげ大将

人生わりとしょうもない。

自由に描こうと思ったらものつくりのことを話していて、それでも自由に描こうと思いつつ、やはりこれが最初に出る。


2か月後のイベントの本のタイトルが決まっていない。


後はタイトルだけとか?ではなくシンプルに何も決まっていない。先日友人と話したとき「5月に出る本は3月には全部仕上がっていないとだめだよ」と言われて「私は貴方を憤死させるかもしれません」と口から出かけた。書きたいことは決まっているんだけどなとそれはイベント申請するときに出る発言です。2月くらいの私に期待。今の時点で来年本3冊出します。この速度で?


結構ネガティブな話を元気いっぱいにするのだけど、私は全体的にしょうもない。書く話もしょうもないし、ゲームのスコアだってしょうもないし、しょうもないことで普通にキレてるし、しょうもないことで機嫌を良くしている。最近日記を書いているのだけど(果たして来年まで続けているかはわからない)毎日描けるかわからないし、少しずつだけでも継続して書けるように、と「書きたい分だけ書く日記」というものを自分の言い訳含めて買って、いざという時は3行書いたら寝ようと思ったのだけど、今現在日記は毎日1ページちゃんと使っている。見に行った映画がもう18時以降しかないとか、雑誌で見たおいしそうな店の名前を書き続けたりとか、仕事の忘れてはいけないこととか、日記というより健忘録として使っているからでは?そんな気がする。


しょうもないことは多分これに続けることで「1ページしか書いてないじゃん」と人から言われたら多分普通にキレる。自分の作品が「しょうもないね」と言われたら普通にキレる。自分で言っておいて人から言われるとカチ切れるのは普通にしょうもないと思う。けど自分では本当にしょうもないと思っているのだ。私が書くのは何となく好意を持った者同士の穏やかな話で、世にいう「クソデカ感情」「執着や名前のない何か」という話は全く書けない。そもそも「名前のある関係や感情」というラベル自体今なんとなくダサいというか、全ての人が許されるようになった今の世の中ではなんとなく許されないような雰囲気に勝手に感じる自分がひどくしょうもないと思う。勝手な被害妄想を持ったうえで、人から言われるとマジで切れるのは本当にしょうもない。仕事に対しても「いうほど大変じゃないよ」と説明して「じゃあ楽じゃん」と言われたら普通にキレる。のであまり話さないようにした。

じゃあ言わなければいいじゃん。なのである。

普段ではあまり言わないようにしているけれど、人の自戒やものつくりの意識しているところを話しているだけで勝手に自分で傷ついている。なんなら今回のエッセイの数々を見て、自らのしょうもなさに打ちひしがれている。ものつくりに対する意識とか、ものを書く美しさ、本を宝石を見るように選んだり、本を魔法の扉のように開く、大事な人といる、普段の自分を見つめる。どれも素晴らしいもので、言葉が出てこないと同時に、今私が打ち込んでいるのはしょうもない話にエッセイだ。たぶん誰も悪くないし、この勝手についた傷は自傷行為だし、なんなら勝手に傷ついた気がして、その実、ただ絵筆を持って傷を大げさに描いて自分で見ているだけで、本当はあんまり傷ついていない気もする。


なんせ、そのしょうもない話を書いて本をするのが好きだし、しょうもないスコアを残したそのゲームは楽しかったし、しょうもないことでキレたあと反省するのは割と大事なことだと思う。そのキレを他人に見せたその日は申し訳なさと羞恥でかなり後悔はするけど、その後悔は当然なので、思い切り後悔をすることにしている。日記に残っているしょうもない数々。行きたかった店に行こうとして迷子になって、いざついたらケーキ2つくらいしか残ってなかったのはだいぶしょうもなかったけれどそのケーキはおいしかったし、そういえばダイエット中だったなと連鎖的に思いだして今日をチートデイにしたりする。

しょうもない愛を描いた本はもう5冊くらいになるけど全部なんか面白いなという気持ちと、買ってくださった方から「1ページ目から誤字があった」とかなりしょうもないミスをして、それでも買ってくれた人がいる喜びもある。結構しょうもないことで嬉しくて悲しくて楽しくて、人に言えるほどのことではないけど人生が楽しくて仕方がない。しょうもないことが楽しくて生きていて嬉しい。


そろそろしょうもない本をもう一冊書き始めようと思う。いい加減。

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しょうもない もみあげ大将 @momiagetaisyou

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