第3話 【2日目】韓国じゃないんかい?
『おはようございます!横浜は今日はとても良い天気です☀️。お仕事が順調でありますように!😊』
「えっ? 韓国じゃないの?」
『先生が用事でアメリカに帰国したので、韓国には行かなくなりました』
『彼は二日後に自分で日本に来ます』
『デザインの図面を先に確認します。昼食後に時間があればまた連絡しますね』
デザインの図面? なんか引っ掛かる言い方だなぁ。まあ。良いね送っておこう。
◇◇
『もう昼食を食べましたか?』
ーーステーキランチらしい画像ーー
「おお、豪華ですね!食べました。貧乏竹輪弁当です💦🤣」
ーー以前撮っておいた俺の竹輪弁当の画像を送るーー
「あははは、これはまだ豪華な方。今日は、このピクルスはありませんでした💦🤭」
ーー彼女が横たわって顔のケアをしてもらってる動画。可愛いーー
可愛いけど、こいつ、話題変えやがった。俺の竹輪弁当どうでもいいんかい?
「一方的ですが、可愛い過ぎますね✨」
『私の年齢を当ててみてください。』
俺の竹輪弁当は?
「この顔の女性なら29?」
『来年で39歳になります。結婚していないのは、長い間肌ケアをしているからかもしれません😊』
意味分かんね〜。でも思った通り30代か。
「おお、9だけ当たり✨」
『明日、タイの2つの服装工場と協力について話し合いをします。もし長期的に交流したい場合は、私の仕事用KINEを追加してください。夜も迅速に返信できます😊 KINE IDは198766***です』
いやだよ。なんでKINEまで登録しないといけないんだよ?
「またまた一方的ですね💦
ぼくは普通のサラリーマンです✨」
『なぜいつも仕事のことを気にするのですか?友達と生活を共有することと、仕事や家庭に関係がありますか?人は権力やお金がなくても、自信を持たなければいけません。自分を低く見てしまうと、その認識が失敗した人生につながることがあります。💪😊』
なんだよ、こいつ。なんで俺が失敗者なんだよ?
『私は誰の仕事や収入を差別しているわけではありません。友達にはそんなことは必要ありません。大切なのは、交流を通じて仕事のストレスを解放し、良い気分を得ることです。以前は私も収入が少なかったけれど、だからといってお金持ちの人と知り合わなかったり、お金持ちの人と友達にならなかったりするのですか?自分の認識が低く、視野が狭いなら、むしろそのような人たちと出会い、成功の秘訣を学ぶべきです。💡😊』
なんか全然、女の子と話してる気がしないなあ。やっぱりオヤジ?
「なるほど確かにです!」
『友達は強制できません。私と交流したいと思うなら、ぜひ追加してください。タイに行った際も、生活や仕事をシェアしますね。😊』
『どんな時でも、自分を見下ろさないでください。夢や年齢は関係ありません。50歳や60歳で起業を始める人もいますが、望みを持っていれば実現できる可能性があります。それがなければ、人生は無駄になってしまいますよ。💪✨』
もう、俺は完全に失敗者だな。
「さては、貧乏をだめな事だと思っていませんか?
けっこうスリルあって楽しいですよ。竹輪弁当もとても美味しいし、同じようなお弁当の人もたくさんいます。
お金持ちの方々は、底で苦労しいる人たちのおかげで楽や贅沢が出来ていると感謝しなければなりません。実質的な仕事をしない人ばかりになったらその社会や会社は破たんします」
あはは、言ってやったぜ。
『私と楽しいことを共有して話したくないのですか?今はまだ私を追加していないですよね。あなたの言う通り、社会はどんな階級の人々にも欠かせないものです。だからこそ、どんな仕事や階級の人も差別してはいけません。明日成田空港まで車で行かなければならないので、もう休まなければなりませんが、タイに戻ったらKINEであなたに会えることを楽しみにしています』
ーー KINEのQRコード ーー
「いや、KINEは遠慮しておきます。
時間帯も合わないし、話も全然かみあいません。ぼくは、可愛い女の子がすきです。
全然可愛くない」
『马鹿』
バカ? やっと女の子らしいじゃないか。これ、中国語?
『じゃあ、こんなに長く話しているあなたも、病院で頭を見てもらった方がいいかもしれませんね』
「17日に頭のMR I撮ります。💦」
「ぼくは作家志望なので、普通に色んな人と長々話します。」
既読つかねぇよ。俺の年齢はもういいのかよ? ただの投資詐欺だったのかよ?
終わり
ロマンス詐欺と戦ってみた(2日でゴング)良い子は真似るな 岩田へいきち @iwatahei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます