第6話
――エピローグ――
「聖女様、私たちをお導きください」
「(お、大げさだよ…。私別に、そんな大した力の持ち主じゃないし…)」
心の中でそう謙遜の言葉をつぶやくエリクシアであるものの、彼女の力はすでに教会を語るうえで外せないものとなっていた。
教皇の影響の元、エリクシアは人々の未来の姿を的確に予見し、占いとしてそれを表現することが出来るようになっていた。
実は元々、こうなることを望んでいたのはマリーナの方だった。
彼女は自分こそが聖女となり、人々からあがめられるためにその力を乗っ取ろうと考えていたのであるが、それを実現する前に伯爵がその立場を失って失職、自分もそれに巻き込まれる形ですべてを失う事となったのだった。
…なお、もしもマリーナが最初からエリクシアの事を素直に受け入れていたのなら、聖女の力の一部を引き継ぐことが出来ていたというのは、内々の話…。
聖女の血を引いていたのは、義妹でなく私でしたね 大舟 @Daisen0926
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