【百合短編小説】永遠の庭で刻む恋　～時を彫る少女たち～（約6,700字）

　時が止まった「永遠の庭」。そこには銀髪の美しい少女エルミアが、永遠の管理人として佇んでいた。変化を許さないその庭に、ある朝、一人の不思議な彫刻家が迷い込む。星屑を散りばめたような銀色の肌を持つ少女、カリアーナ。
　彼女の繊細な彫刻は、硬く凍てついた永遠の庭に、小さな物語を紡いでいく。そして、エルミアの心にも、確かな変化をもたらしていった。
　「永遠って、何なのかしら？」
　二人の出会いが永遠を揺るがし、新しい愛の形を描き始める。これは、時を超えた純愛の物語。永遠に変わらない庭で、永遠に変わり続ける想いを抱く少女たちの運命は——。