私の明日は私だけ

@sravi

第1話 物語じゃないあらすじ

「薔薇のような人生をおくりたい。」

そんな事を呟いたのは白い天井を見ながら空腹にお腹を抑えた私だ。


午前二時…深夜に回った頃だと思う、だって、スマートフォンの画面には二時十七分と書いてあるのだから間違いない。


小さな世界だね。


ふと頭によぎるよね、私は私…誰もが知ってる、でも誰かになってみたいと思ったことは無い?


私はできるよ。


君に出来なくて私に出来ること…私にできなくて君には出来ることなんだと思う?

答えは簡単、私でいること。

…。


今日の私はスマートフォンを見ていた。

私は何故だか泣いていた…。

理由を考えたら、簡単に見つかった。

私がスマートフォンを見ていたからだ。

スマートフォンの内容が悲しいからでも、可笑しいからでもないよ。


私が惨めに感じたから。


私が悲観的だと思うの?

…。

皆は惨めに感じたら、悲しいよね、なら私は悲観的では無いとなるね。


私はそれでも泣いてるよ。

もしかしたらこの時間に本当は楽しめたことがあったかもしれない。

もっとすごい人は何かをしていて私は寝っ転がってるだけなのかも。

私と同じ歳の子は有名人なのかも。


惨めになるよね。


あ、私が立ち上がって絵を書いたよ。

頭の悪い私は描いた絵を投稿もしないで捨てちゃった。

誰にも見られず捨てちゃった。

…。

しゃがんじゃったら終わりだね。

…。

「はぁ…薔薇みたいにイキタイナ」

パッとしない声で少女は呟いた。

時計は既に午前三時、少女の視線はスマートフォンばかりを見ていた。

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