第6話
――エピローグ――
「はじめてですよね?伯爵様ともあろうお方がその立場を追われることになったのって」
「公爵様のお力添えが大きかったな。まぁ最初に話を起こしたのはエレナ様のお父様であるサテック侯爵様だが、それがあそこまで大きな事態に発展することになるとは…」
「それで、伯爵様の後の座には誰がつくのでしょうね?」
「あぁ、公爵様の一存でサテック様がその座を引き継ぐことになっているらしい」
「なんと!それじゃあエレナ様は伯爵夫人から伯爵令嬢になられたというわけですか!?」
「そうだとも。これはまた一段と、彼女をめぐる熾烈な争いが繰り広げられることになりそうだな…」
「誰が彼女の心を射止めるのか、非常に注目ですね。なかなか格式の高い男性でないと釣り合わない気もしますが…」
――――
『婚約式典招待状』
差出:エレナ・ローリット
ルグレス・ドラン
幼馴染が好きなら幼馴染だけ愛せば? 大舟 @Daisen0926
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