婚約者で第一王子な傲慢な発言に嫌気が差し、出て行けと、王子からすれば本意で無く家出しないとたかを括っていた所、ヒロインは実際王宮から去り、慌てた第一王子はこの婚約者の家出を表沙汰にしたく無く、まして国王や弟の第二王子には知られる事を恐れていたが、既に両者の知る事となり、国王は第一王子の浅慮さを嘆き、次期国王としての資質に問題有りと第一王子を判断し、ヒロインから家出に至る経緯を聴取した内容を考慮し、王位継承権を第一王子から第二王子に換え、ヒロインには第二王子の伴侶に据える、という次期王位を巡る問題の一石を第一王子のやらかしを読んでいて面白く感じた次第です。権力者ゆえの傲慢さ、決して己には逆らえないと自負する歪んだ自信が、結果己の首を締める典型の作品ですね。