第九話 幸せはどこに
カフェオレホットで一息ついた
「これから、私の話を聞いて欲しいのだけれど。
その前に、ちょっと気になることがあるの。そっちが先でいい?」
「いいよ。
「それよ!どうして今日は、
いつものように、
「!へっ?!?!?!?」
それこそ異次元から来た人を見るような目で、
「えっ!?何その反応!?
顔に怒りが出ているが、冷静に話す
「
私、前に言ったよね。
でも、あなたはしなかった。
今更、何!?」
「
「えっ!だって、
私、4月に
「
私は
だから、最初に
でも、あなたは動くことをしなかった。
私は後悔したくなかったから動いたよ。」
「
それから付き合っている。
これからも大切に付き合っていきたい。
でもそれとは関係無く、
友達として何か僕にできる事はないかな。」
いつの間にか、目が涙で潤んで、2人の姿がぼやぼやして来た。
別のパラレルワールドへ転移する、とはこういう事なのね。
自転車の男の子は助かった。
私も、誰か、助けて。
ファミレスからの帰り道、トボトボひとり歩く
まさにトボトボ、足取りが重い。
頭の中を思いがぐるぐる回って、周りが見えなかった。
道路を横切ろうとした時、車の接近がギリギリまでわからなかった。
キィィィイィ!急ブレーキの音。
車から人が降りてきた。
「危ないぞ、
、、、乗って行くか。
母さんも心配していたぞ。」
懐かしい、優しい、大好きな父親の笑顔だった。
横断歩道はない。パラレルワールドはある。そして恋人の思いは無かったことに。 ムーゴット @moogot
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