第八話 もやもや

外へ出てから、各方面へメンバーが散ったところで、2人は再度合流。

朋皐ともおかさん、ファミレスでいいかな?」


「いいよ。今日は私におごらせて。」


「だめ、割り勘でいいよ。由希ゆきの元気を取り戻すんだから。」

この声は、麻結子まゆこだ。光輔こうすけの後ろに隠れていたようだ。


麻結子まゆこぉーーー。ありがとー。」


麻結子まゆこも心配だからって。一緒に朋皐ともおかさんの話を聞かせてもらうよ。」


「《ほんとは光輔こうすけだけと話がしたかったのに。

麻結子まゆこは、こう言うところがおせっかいなのよね。》

《あれっ、そういえば

なんか変だな。違和感がある。》」


「《光輔こうすけが私を苗字で、しかも、さんづけで呼ぶ。

仕事中のくせが抜けないのかな。》

《でも、最近は、仕事中も、ユキィ、だったのに。》」


「《で、麻結子まゆこがなんで光輔こうすけから名前呼び?

しかも呼び捨てなの?》

《いつから2人はこんなに距離が近くなっていたの?》」


「《でも、これだけ私の前で堂々としているから、浮気とかでは無いのよね。》

でもちょっと麻結子まゆこを名前呼びするのは嫌だな。》」


ファミレスまでの散歩道、由希ゆきのモヤモヤが渦巻いていた。

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