12/23 令和ロマンおめでとう!
すごい瞬間を目にしました。
そう、令和ロマン、M-1に連覇の瞬間です。
……いや、今年の有馬記念もすごかったんですけど、64年ぶりの快挙だったんですけど、それは置いといて。
自分の人格形成とか創作の根っこの部分を形作っているものとして、小説と漫画の比率は高いですが、私の場合、お笑いも大部分を占めていると思います。
いわゆる、レッドカーペット世代ですからね。そこからバカリズムさんのライブをDVDで見て、ラーメンズを見て、ちょっと落ち着いたかなあという頃に霜降り明星から始まったお笑い第七世代ブームに夢中となり、そこから、ちょっと脇道に逸れて、金属バットやランジャタイを見たり聞いたりしていました。
今年のM-1は、始まる前からそわそわしていました。決勝進出した、去年のチャンピオンの令和ロマンが、前人未到の二連覇を果たすのか、去年惜しかったヤーレンズや真空ジェシカが待ったをかけるのか、六大会ぶりの決勝返り咲きのトム・ブラウンはどうなるのか、はたまた、初決勝進出組が下克上を果たすのか……もう、色んなパターンを考えて、異常にドキドキしていました。
私にとって、お笑いの賞レースは、たかが賞レース、されど賞レースです。運動音痴ゆえに、野球もサッカーも、ましてやオリンピックでさえ乗れない私ですが、賞レースを見ているときは、スポーツを観戦と同じような熱量で食い入るように見つめていると思います。
それで、今年の結果ですが、まーーーーー良かったですねえ。まさかの二年連続令和ロマンのトップバッターから、去年の順位の高い順にくじで決勝進出者が呼ばれていくという展開。点数の高い低いはありましたが、全員のネタを楽しく、みんな笑って見れましたねぇ。
ずっと一位だった令和ロマンの牙城を崩したバッテリィズの登場にはワクワクしましたし、四年連続決勝進出者でありながら、去年までは五位どまりの真空ジェシカが最終決戦に残ったのは嬉しかったですし、トム・ブラウンは、トム・ブラウンでした。三位以下の、ジョックロックやエバースも、面白くて好きでしたね。
そして、最終決戦。全員が面白すぎて、ずっとおなか痛くなるくらいに笑っていました。なんなんだ、デカすぎるピアノって。なんなんだ、熊猿って。なんなんだ、みんな死なないでって。
とはいえ、最終的に優勝したのが、令和ロマンだったのは納得です。でも、ボケのくるまさんが言っていたのですが、バッテリィズが最終決戦のトップバッターだったら、彼らの優勝の可能性が高かったとか。そんな細かい戦術で左右されるくらいに、僅差の戦いだったのでしょうね。最高でした。
では、この余韻に浸りつつ、宣伝を。
『日常キリトリ線』では、ちょいちょい芸人さんが主人公のお話を書いているので、そちらを紹介します。
・「第34話 春はまだ青いか」
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/1177354054885716335
ファミレスにて、事務所に入るためのオーディションに向けてネタを考える、コント師ふたりの会話劇です。タイトルは、記念すべき同題異話の一番最初の提供タイトルだったりします。
・「第84話 サンダルでダッシュ!」
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/1177354054917599356
コロナで劇場が閉まる直前に、公園で煙草を吸いながらネタ合わせをしている漫才師二人のお話です。香鳴裕人さんによる自主企画・同題異話SRの参加作品でもありました。
・「第107話 或る夜のボーイズ」
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16816452220053120920
一組の漫才師が、同期主催の飲み会に参加したら、驚きの告白をされてしまったという話です。ランダムな単語の組み合わせでタイトルを作る企画で、タイトルはすでに決まっていました。
・「第117話 花は紅く咲くのか」
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16816927862992551114
男女漫才師の女性側が、同期の子に愚痴っている場面から始まるお話です。KACのテーマ「お笑い」が執筆のきっかけですが、「春はまだ青いか」と似たタイトルで、対になるような話を書きたいなとは以前から思っていましたため、ここで達成しました。
あと、「春はまだ青いか」と「花は紅く咲くのか」ともう一つ、全然違う立場の芸人さんのお話を書いてみたいなぁと思っています。いつになるのか分かりませんが。
こんなふうに、好きなお笑いから、また物語を作れたらなぁと思っています。ではでは。
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