第八話 ボス
カッコつけて戦う、などと言ってしまったがどうしたものか…
とにかく今までの魔物の中では圧倒的に強いのが戦わなくてもわかる
「戦うって… 相手はオークキングですよ!
いくら創造魔法って言っても… 二人では無謀です!」
確かに二人では無謀だろう だが、これから逃げ切れるような自信もない
それに、自分の魔法がどこまで通じるか試しても見たいしな
まずは下調べで…
「ファイアーバレット!」
この魔法はファイアボールのレベルが上がって使えるようになった魔法だ
しかし、当たりはしたが手応えがない
やはりキングだとあまり通じないか…
そんなことを考えているとオークキングからファイアボールか飛んできた
「うわっ!」
ボスになると普通に魔法も使ってくるのか
ならばこれはどうだ?…
「アイシクルランス!」
ちょうどボスの武器を持っている方の手に当たってボスが武器を落とす
いまだ!
「アリス! 強化魔法をかけてくれ!」
「え…あ 分かりました 魔力増幅!」
体の中の魔力が膨れ上がるのを感じる
「グラビティ(重力魔法)!」
「グォぉぉ!」
流石にボスといえど重力には逆らえないだろう これで終わりだな
「ライトニングブラスト」
そう言って俺は魔法を放つ
次もしっかりあたりオークキングは灰となった そこには魔石だけが残っていた
「やっぱりキングとなると魔石も大きいな…」
「……………」
ん?
「どうした?アリス? 」
なんでそんなとこにまだ突っ立ってるんだ?
「ほんとにすごいですね オークキングを一人で倒すなんて…」
「いや アリスの強化魔法があったからだろ…」
「そんなことないですよ!1人で倒すなんてすごいです」
そうでもないと思うが…まあいいか
「それじゃメインを倒しに行くか!」
「そうですね そういえば本来の目的はタイガーウルフですもんね」
その後俺らは無事にタイガーウルフを倒し街へ帰還した
そういえばレベルがかなり上がっていた
やはりボスだからかなりの経験値が入ったのだろう
おかげでレベルも25まであげることができた
街へ帰ってきたのでまずは冒険者ギルドに依頼達成を報告しに行く
「おかえりなさいませ 少し遅かったので心配でしたがアリスさんがついてるし心配はいらなかったようですね」
俺はとりあえずとってきたタイガーウルフの
牙を出す
「はい 確かに確認しました 依頼達成です! おめでとうございます」
「それでは報酬の銀貨15枚 銅貨7枚です」
「それともう一つあるんですが…」
「どうかなさいました?」
「3階層に続くボス部屋にオークキングが湧いてまして…」
「オークキングですか!? よく2人とも帰ってこられましたね! すぐにBランク以上の冒険者を向かわせます!」
「いや もう大丈夫ですよ」
「え?」
「倒したんで」
そう言って俺はオークキングの魔石を取り出す
「ええ!? 倒したんですか?」
「はい まあアリスの強化魔法のおかげでもありますが…」
「それでもすごいですよ! ただ今日はもう遅いので明日また来ていただけますか?
詳しい話をお聞きしたいので…」
「わかりました ではまた明日」
「今日は色々あって疲れたな」
「ほんとですね…」
そう言って俺とアリスは宿へと帰った
異世界で始める新生活〜神からもらった魔法で異世界を謳歌します〜 @hiroya777
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