村人移住
村人の居住スペースを鉱山の1階層に作ろう。
【鉱山空間操作】を起動して、部屋をイメージしながら操作する。
そして決定を押すと、目の前に部屋が出来上がった。
「良い感じ!村人が50人ぐらいだから、あと50部屋か」
同じ操作を繰り返し、どんどん部屋を作る。
そしてついに50部屋を作り終わった。
しかし……部屋が並んでいるだけの殺風景で、なんか物足りない。
「そうだ!前世の娯楽を再現してみて、遊技場を作ると良いかも!」
前世の娯楽といえばゲーム……ここですぐに作れるものなら将棋とかが良いかもしれない。
他には囲碁やオセロ、チェス、さらにはボーリングも作ってみよう。
という事で、早速材料の木材を採りに鉱山を出て森へと向かう。
森へ着いたら適当な木を選んで万能ピッケルを斧がわりにして切り、木の表面を削る。
その後、板の形だったり駒の形に綺麗に削り取る。
そういった事を繰り返すこと数時間後、将棋・囲碁・オセロ・チェスがそれぞれ50セット、そしてボウリングのセットが完成した。
ちなみにボウリングの球には磨いた石を使った。
あとはそれらの道具を大きめの部屋の中に並べて、良い感じの遊戯場ができた!
さて、村人たちを呼ぶとしよう。
鉱山を出て村へと行くと、村人たちが家具を家から出して待っていた。
……うーん、なんかこの家具、全部ボロボロだなぁ。
「すみません、皆さんの家具を少し僕に手直しさせてくれませんか?」
僕がそう言うと、村人たちはみんな驚いた。
「そ、そんな凄まじい事をアティラ様にして頂くわけには……」
ただ手直しするだけなのに、凄まじいって……ちょっと大袈裟すぎだよー!
「いや、手直しさせて欲しいです!お願いします!」
流石にここまでボロボロな家具を使わせるのは僕の心が痛い。
「ほ、本当に手直ししてもらって良いんですか?!」
「はい!」
僕がそう返事すると、村人たちから一斉に土下座された。
僕は家具を引き取って1つ1つ工房部屋に運んだ。運ぶのは村人たちも手伝ってくれた。
その後、全ての家具を鉱山の中に入れれた僕は、家具を直し始めた。
まずはタンスのボロボロの板を直すために、先ほど使った木材を板にして付け替える。
そうだ、幸運値バフを付与した付与石をタンスの扉部分に、はめるのも良いかも!
ということではめてみた。なかなか良い感じだ。家具には染料とかも塗ったり他の魔石とかもはめてさらに豪華な感じにした。
この調子で他の家具でも同じように直していき、しばらくして完成!
ついでにこれを各部屋に運び込み、発光ガラスのランプで部屋を装飾して準備完了だ。
という事で僕は鉱山を出て、村人たちを各部屋へと招き入れた。
村人たちは「こ、これは凄まじすぎて言葉も出ん……」「ほ、本当にこんなところで住めるのか?!王都の貴族よりも良い暮らしだ!」などと口々に驚きの言葉を述べた。
すると、村人のうちの一人が怪訝な顔でこちらの方を見て話し出す。
「アティラ様、失礼ですが私たちに案内する部屋を間違えてはいませんか?この部屋は各国要人用の高級ゲストルームでしょう?」
「いえ、僕は村人の方々のための部屋しか作ってません」
「な、なんと!ではまさかこの部屋は私たちが住む部屋ですと?!」
「はい、当然です!」
「おお!!!生きてて良かった!人生でここまで夢のような日は初めてだ!神たるアティラ様!ありがたき幸せ!」
なかなか大袈裟だけど、喜んでくれて嬉しいな!
すると、サラが僕の前まで来た。
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魔石使いの技術革命〜勇者パーティを追放されたけど、スキル【採掘】でもふもふや美少女たちと楽々スローライフ、勇者パーティは勝手に落ちぶれる〜 緑井えりんぎ @kuromizawa
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