主人公・ザラメ嬢は、突如自分の前世を思い出す。
この世界は、ゲームの世界なのだと。
自分が悪役令嬢であることも思い出し、なんとかバッドエンドを回避するために奮闘するのですが……
何故か、シナリオの強制力がものすごく強い!!
どうしてもザラメ嬢を悪役にして断罪したいシナリオVSバッドエンドを回避したい悪役令嬢
そんな不思議な対立関係がありつつ、正ヒロインであるザラメ嬢の姉と攻略対象たちに巻き込まれながらも、ザラメ嬢は懸命に進んで行くのです。
これは一話完結ですが、一話完結の内容ではありません。急ピッチで進むからこそ、生まれる面白さ。
是非、お楽しみください。
このお話を拝読させて頂き最初に感じたのは「えっ、もう終わり!? 嫌だ!」でした。
主人公の少女は生き生きと読んでいるこちらの脳内を駆け回り、自らの運命に抗おうと奮闘します。
でも、それは決して悲壮感はなく、みちの様の圧倒的な技術と感性によって、短篇とは思えないくらいのめくるめく展開。
そして一読したらわすれられない魅力をばら撒く主人公の活躍によって、ワクワクしながら楽しめました。
短篇なのが心底残念だな……って(汗)
私、すっかりこの子のファンになっちゃったから✨
短篇はともすれば薄味になりそうですが、この作品はホントに短い中に密度濃く「読む人に楽しんでもらえる物語」の要素がミッチリ詰まってます。
私のとぼしい筆力ではこのお話の良さを伝えきれません。
ぜひ一度でいいので、読んでみて下さい。
そしたら何度も読み返したくなります。
そして、なぜみちの様がカクヨム様にあって、圧倒的支持を集めているのか充分に分かるはず!と信じています。