「面白い」の色は花の色のように違うなと思いました。

「面白い」
 一言で片付けられてしまう感想に色々な色づきがあるのですが、この作品は何色の「面白い」なのかなと考えました。
 桜色か、白と黒か、薄い黄色か、赤黒か。しかし、どんな色で例えたとしても間違いなくこの作品は「面白い」です。リアルに近いと錯覚する程の文章力。すごいです。
 人の数だけ色があって、人の数だけヒエラルキーがあって、人の数だけ被害があって、人の数だけ加害がある。この作品を読むとそんなことを考えてしまい、同時に自分は何色で、今どの立ち位置にいて、どんな被害を受けていて、どんな危害を加えているのだろうかと考えてしまいます。

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