あともうちょっと

原作主人公の言動にちょいちょい違和感を感じて、絶妙に話にのめり込めない。

なんと言うか、自己中心的な学生一般人を無理やり「原作主人公」の枠にはめ込んだかのような、これが原作主人公...?って意識的にギャップを感じる。

なんで幼馴染のヒロインはこれを好きになったんだろうか?っていう疑問と矛盾を感じるほど。

自分は途中で原作主人公に対して不安感と、絶妙にリアルに居そうな性格とコミュニュケーション能力のリアリティに、作品の面白さ以上に遣る瀬なさを感じてシンプルに楽しめなくなってしまった。

個人的には、ここまで、頭の上を飛び回るハエのような絶妙に意識が引っ張られる原作主人公って、ある意味この作品上ではキーにもなり得るんじゃないかなって思えた。

原作主人公の使い方によっては更に磨きがかかりそうな作品。


ここまで原作主人公について思ったこと書いたけど、普通に作品自体はとても面白いと思う。憑依する前にすでにヤッちゃってたっていう導入は、個人的にはかなり新鮮で刺激的だった。

話の展開も違和感を特に感じなくて、スっと話が入ってくるぐらいとても読みやすい。

主人公がヒロインに対して誠実で好印象だし、幼馴染ちゃんも、初心だけど頑張って恋愛を考えてたのがグッときた。

それらも話がスっと読める要因になって更に楽しく読めたと思う。