銀河鉄道のお昼
ヤッキムン
お昼
うちはロボットの女の子パップちゃん。
銀河鉄道の、展望レストラン車両で、ピアノを演奏してる。
宇宙的で幻想的な感じで。
お昼になって、ランチのお客様も結構レストラン車両に来てくれてる。
ピアノを演奏していたら、ちっちゃな可愛い女の子に
「ね~、パップちゃん!」
って声をかけられた。
うちは、ピアノを弾きながら、その女の子のほうを向いて、笑顔で
「な~に?」
って聞いてみた。
「なんで、お昼は、おって着くの?」
「えっ?お昼?」
「そう...朝とか夜は着かないのに、なんで、お昼だけ、おって着くのかな~?って思って...パップちゃんなら知ってる?」
「お朝とか、お夜は、言わないもんね~」
「ね、そうでしょ~」
「じゃあ、調べてみるね...」
うちは、ピアノを弾きつつ、なぜ、お昼だけ、お昼なのかを検索してみた...
「あっ、なんかね~、朝とか夜は、自宅にいて過ごしてるから、丁寧語にはしないけど、お昼は、外で過ごすから、おを着けて、お昼って丁寧に言うみたいだよ~」
って、女の子に答えてみた。
「へぇー、それでか~」
って、女の子は、笑って、レストラン車両の自分の席に戻って行った。
「お昼は、こうやって、外で食べたり過ごしたりするから、お昼とか、お昼ごはんって言うらしいよ~!パップちゃん、そう言ってた...」
って、嬉しそうに、自分の席でしゃべってる。
「朝とか夜は、家族だけだけど、お昼は、いろんな人といっしょにいるから、丁寧に言うんだね~」
って、しゃべってるの聞こえてきた。
「やっぱりパップちゃん、なんでも知ってるね~」
って、女の子、言ってくれてる。
うちは
「なぜお昼だけお昼って言うのか?」って、チャチャッと検索してみたから知ってるんだよ~って思いながら、銀河鉄道の展望レストラン車両でピアノの演奏を続けている。
窓からは、青くて丸い地球も、きれいに見えてるよ。
☆☆☆おわり☆☆☆
銀河鉄道のお昼 ヤッキムン @yakkimn
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