第13話 クレーム
接客業をしていたら絶対避けられないクレーム問題。スーパーなんかでクレームで揉めている人は大概老人男性ですけど、私のしていた配達業は若い女性が多数だった。時間指定に来なかったとか、こちらとしても必死に配達しているんですよ。自転車の私は車より移動時間がかかるので、そこは5分くらいの遅刻は勘弁してほしい。トラックのドライバーは正規社員だから、私みたいな非正規社員にそんな面倒な荷物を押し付けてくる。某黒い猫は正規社員優先なので彼らがトラックで出て行った後に勝手に自転車のリアカーにゴルフバックの時間指定とか置いて行かれた日には本気で怒りそうになる。自転車やぞ、そんなん配達できるかって。そんなパワハラを受けながらカスハラも受ける。1番腹が立ったのは、引継ぎの連絡をちゃんと受けずに指定時間の10分前に配達した若い女性。めっちゃ文句を言われ、そのあと嫌がらせをしてくるようになった。朝10時までに再配達しろと言われ、仕方なしに受けたら不在。こちらは正社員と違って9時半営業所出発なんですよ。午前中指定もたくさんある中、面倒くさいからとその人を優先させたら、当たり前のように不在。あるいは居留守。もう嫌がらせとしか思えません。他業種のクレーマーは高齢男性が多いと聞きますが、配達業クレーマーは若い女性に多いです。しかも時間指定しておきながら不在って宅配業者に1番ダメージを食らうことを平気でしてきます。怖いですね、若い女性は。
私がいた営業所にはそういった情報共有はありましたが、私とエリアの違うドライバーからの情報ですと、自分の子どもに敬語で話せというクレームもあった。子どもさんだったら、怖がらせないように目線を低くして話すのは当たり前だけど、敬語で話せはありえないと思った。大の大人が子供に敬語を使ったら子どもは怖いと思う。だからそこはどうしても大人が子供に接するくだけた話し方になる。
いろんな職業、いろんな苦労があると思う。でも生産性のないクレームは何も生まない。ただ自分が偉そうにしたいだけ。うっぷんを晴らしたいだけ。そんな人からのクレームを守る姿勢の会社も出てきたけど、結局クレームは自分で処理しないといけない。そんなぎすぎすした社会になったのはいつからだろう。私は弘子たちの担任の大崎光司先生みたいに悩む。
雑談日誌 紀伊かえで @hi592665
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