とても素晴らしいSF作品。言葉に出来ない感情を生み出してくれた

荒廃した絶望の世界と閉鎖空間。その厳しい現実の中で生きる人々と夢がしっかり描かれています。
文章も綺麗で、世界もしっかり描かれています。
また、ロボットの争いたくない、傷つけたくないという意思がとても切なかったです。

エンディングに関しては、主人公の愛が見えるのですが、これで良かったのか？　と考えさせられます。
合理主義と言われる私の思考では、ラキの行動は理解できなかったです。
ただ、人は合理的だけでは生きていけないし、夢や希望が必要です。
夢や希望に飢えていて、中の人達は壊れ始めていたのかもしれません……。

素敵な作品をありがとうございます。
エンディングを見た時、本当に言葉に出来ない、自分でも理解できない感情が生まれました。
全ての読者に文句なしにお勧めの作品です！