『良い作品はタイトルの時点ですでに決まっている』

皆様、執筆活動はいかが様でしょうか。

ども、はたです。



最近、ふと思いましたのでこれだけは言っておきたい。



「戦いはすでに始まっているんだぜ?」



何、厨二ってるんだ、じゃなくて。

いやまあそれでもいいんですけど。



……タイトル……ちゃんと考えてますか?



「考えてるよ馬鹿だなぁ、お前みたいな弱小作家じゃねえんだよ。俺は大作家様だぜ?現にPV、いいね、レビューもこの通り!!俺の作品は面白いんだよ、ダボが」



……うん。まあ、そう思うならそれでいいでしょう。



ちゃんとテンプレート通り、タイトルは長文で内容も丸わかり。親切設計ですね。スバラシイ。



……とは、僕は思わんのですわ。



確かにカクヨムさん上位の作品はタイトルが長いものが大半。だけど『本当に売れている作品』をどう見ますか?



近年、本当に売れている作品は実はタイトルが短いんですよ。



呪術廻戦。短いですね。アニメも絶好調の超人気作。

葬送のフリーレン。二期、楽しみですね。

百姓貴族。ショートアニメながらスナック菓子級の中毒性。



まだまだありますよ。



薬屋のひとりごと。三期、劇場、実写化。ひゃー。

怪獣8号。個人的に大好きです。王道です。

SPY×FAMILY。アニメは一期が個人的に好き。



……どうです?短い。タイトルが短い。



そして、過去の名作でもタイトルは短いものが。



鉄腕アトム。タイトルくらいは知っているでしょう?

20世紀少年。三部作の映画になりました。

るろうに剣心。漫画原作のお手本のような売れよう。



ドラマにも名作が。



HERO。当時、めっちゃ流行りました。大好きです。

古畑任三郎。今や、三谷幸喜さんの代名詞です。

踊る大捜査線。……何だか古いものばかりだな。



それもそのはず。僕は40過ぎのおっさんです。

つい最近までは絵を描いてました。

小説に関しては、まだまだ素人です。



うんうん。そうですよね。テンプレ小説の方がとっつきやすいのは分かります。



ですが。



あなたは何を目指して作品を書いてますか?



自己満足。うん。それもいいです。だって僕がそうですから。そういう方はのびのびと、ぬるま湯でリフレッシュしてください。



この創作論は本当に売れたいのに、テンプレ小説を書いてる方に向けています。僕もねー、40過ぎにもなると、これ位は分かるんですよ。それはね。



「テンプレ小説、良作あれど名作無し」



僕はCSのAT-Xに加入してます。理由は東京エンカウント弐が観たいから。まあ、それは置いといて。



そこで得た感想としては、



「これ……面白いと思ってる人……おるんか?」



どこかのっぺりしていて、とっつきにくい。あっさりしすぎて、出汁を入れてないお味噌汁のようです。



僕が若い頃は鎌池和馬先生の「とある」シリーズのタイトルですら長いくらいでした。



昨今、「本当に」流行りなのは「タイトル決めりゃあ、話がついてくる」と、いうくらい強烈なタイトルが短文に収まっている作品。『タイトルに魅力がある』作品が売れています。



先程の例から。



呪術廻戦。葬送のフリーレン。百姓貴族。薬屋のひとりごと。怪獣8号。SPY×FAMILY。etc…。



どれも短い、けどインパクトもある。内容も分からんでもない!!ここまでやって初めて、ゴングが鳴るんですよ。



ここまで来ると若干、センスの勝負もあります。きっとこのタイトルをつけるまで相当、苦労したのかな……。



と、一概に思うなよ?



センスのいいタイトルの漫画、山ほどあります。

センスのいいタイトルの映画、山ほどあります。

センスのいいタイトルのドラマ、山ほどあります。

センスのいいタイトルの小説、山ほどあります。

センスのいいタイトルのミュージック、山ほ……。ごほん。



こういう作品に触れていると、何となくセンスというのは勝手に磨かれていきます。そこでたまに奇抜なアイディアが出たりもするのです。僕の作品から少し。



中目黒の小噺タクシー。

アイドル保険。

迷宮学園。



これらのタイトルは、全く苦労せず出てきました。ただ、これらの素材をどう料理するかは、料理人である作家次第。未熟だった故、僕は美味しく料理してあげられなかったのです。



そこで、今度再挑戦する作品も出てきました。何も失敗してもカクヨムさんなら何度でも再挑戦できます。



……プロで食ってく人は、何回も何十回も何百回も推敲して美味しさの極みを目指すのかな。一度出したら取り返しがつかないのもプロならでは。辛いねぇ~。



僕はおっさんなので、プロどうこうは考えてませんが、若い人!!そう、そこのあんた!!本当にプロになりたいのか、趣味で書いていくのか。腰を据えて考えましょう。



それでもプロ、それも大作家を目指すならテンプレ小説なんて書いてる場合じゃないです。僕も読みたくないし。



やろう。今すぐじゃなくても。重い腰上げて、目移りしても良いから。……いかん、トマホークが還って来たわ。



ちなみに、長いタイトル信仰はYouTubeにも責任がある気がするなぁ。いや、面白いんだけどね?YouTubeも。作品タイトルと動画タイトルをごっちゃにしないよう。くれぐれも。



それにしても、この間のドラゴンノベルズ大賞でしたっけ。テンプレタイトルばかりでしたね。あれはショックだったなぁ。審査員さんはちゃんと読んでいると信じたい。



今後、これがまかり通るなら、僕はここでは書かないかも知れないなぁ。世捨て人……嫌いじゃないんだよね。この響きも。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『創作論』白紙の図書館 はた @HAtA99

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ