ネタ シャックリ川
とある劇場。
「「どうもー、メガネッコでーす」」
「信吉、こないだのネタが好評でさ、またなんか面白い地名ないかとファンレターが届いたから、探したんだけどさ‥‥‥」
「いいのが見つからなかったのか?じゃあ、今から何のネタを披露するんだよ?」
「いや、見つからなかったわけじゃないんだが、地名ではないんだよ」
「今度は、地名じゃないのか?」
「川の名前なんだけどさ、由来も面白いからいいかなって思ったのだけど、ちょっとインパクトに欠けるかなと思っているんだけど‥‥」
「どんな川の名前なのか気になるから、一回言ってみてよ?」
「シャックリ川という川なんだよ」
「シャックリ川!なんだそれ?まさか、その川の前に立つと、しゃっくりでもでるのか?」
半笑いしながら、稔の方を見る信吉。
「おぉ!さすが信吉!あってる!」
感心したような顔をする稔。
「んなわけあるかー!それだったら近隣住民の方々みな、しゃっくりまみれになってんだろうが!」
「いや、本当だよ。実際、その川の名前の由来の一つなんだよ!」
「嘘でしょ?そんな馬鹿な話あるかよ!」
「本当なんだから仕方ないじゃないか。他にも川がシャクトリムシみたいな形をしてるからや川の流れがしゃくれているからとかあるのだけど、なぜしゃくり川になったのか正確な理由は、はっきりしていないんだよ」
「どれも散々な名前の由来だな。というか、本当に川に立っていたら、しゃっくりがでる話がいまだに信じられないのだが‥‥‥」
「じゃあ、今度この川に実際に俺たちが行ってみて、しゃっくりがでるか試してみるか?」
稔がそんな提案をしてきた。
「いやいや‥‥‥しゃっくりがでるかどうかを検証するんだったら、川の前にずっと立ってなきゃならないじゃん!そんな確証のない検証嫌だから行きたくないよ!」
「そうだよなー。しゃっくりがでなかったら、時間と三重まで行くお金が無駄になるよな。やっぱり俺も行くのやめた!」
「しかも、もし、しゃっくりがでた場合その川にいる限りしゃっくりが止まらない可能性だってあるじゃん!嫌だよ!止まらなくなるの!」
「その場合は、近くにある止まれの標識の前に立っていれば、止まるんじゃない?」
「そう、そう。しゃっくりが止まらなくなったら、あの標識の前に立てば、あら、不思議!元通り‥‥‥」
「んなわけあるかーーーい!!」
信吉のノリツッコミが炸裂した!
「あの標識は、しゃっくりを止めるために設置されてるんじゃないのよ!」
「あれ?違った?俺、止まったことあるんだけど‥‥‥」
真面目な顔をして、そう言ってきた。
「そんなアホな!あの標識にそんな能力があったら、製作者がノー⚪︎ル賞とってるわ!」
「そうだな。とっていてもおかしくないな!ちなみに何賞だとおもう?おれは医学賞に1票」
「1票じゃないよ!というか本当にしゃっくり止まったのかよ!信じられないんだが?」
「ごめん。しゃっくりが標識で止まったのは一回だけだから確証はない!」
「確証がないのにこんなところで言うんじゃないよ!真似する人がでて交通の支障がでたらどうするんだよ!」
「ごめん、良い子の皆は真似しないでね!てへっ!」
「てえっ!じゃかいのよ!いい加減にしろ!もういいわ!」
終
メガネッコの漫才〜珍名所ver〜 もっちゃん(元貴) @moChaN315
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