第2話

目が覚める

毛布を着ているが外に出たくない

時計に目をやるとちょうど五時になった所だ。そろそろ準備を始めないと集合に間に合わないな

そう思いながら僕は体をゆっくり起こし、隣のベッドをみる。

毛布から黒髪がはみ出ていて、誰か一目でわかる。

どうやらレイが同居人らしい

昨日支給された運動着に着替えながら外を見る。

外はまだ日が昇っておらずまだ暗い

僕は食事を済ませるために食堂に向かった

食堂には先に食事をしている人がいた。

昨日の自己紹介のときにいた茶髪の女の子だ。

名前は覚えだせないが、気にせずに朝食を持ってテーブルに座ることにした。

「そのうちまた名前を耳にすることもあるだろう」そう考えて僕はご飯を食べることにした。

ご飯を食べ終わり、女の子がいた方をみるがもう食べ終わったのか居なくなっていた。

時計をみると四十分になっていた。

裏門に向かうのはまだ早いが宿舎内をみて回りながら行けばいい時間になるだろう。

そう思い宿舎内を歩く。どうやら宿舎と言っても小さく、僕ら以外の人は住んでいないように見える。適当に時間をつぶしながら裏門に向かうと教官が立っていた。


「おはようございます」

「あぁ、おはよう」


教官に挨拶を済ませると僕以外の全員が集まっていた。

教官が僕らを見渡すと

「全員揃ったな」

「今から課題をお前らに与える。課題内容は宿舎の外周を午前中までに30周だ。」

「兵士として生きていくのに一番重要になってくるのが体力だ。

体力がないやつは一番最初に死ぬし、根性がないやつも死ぬ。だから死にたくなかったら死ぬ気で走れ!!」


こうして僕らの地獄が始まった。

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仮 寄生前線 @wriggle

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