第4話 見せないアイと、覚えないアイ
射撃練習場は基地の南の端にあり、正面には男が四日前まで潜んでいた山がある。標高千メートルに満たない小山の後ろには、基地を外界から隔てるような長い山脈が市外まで東西に伸びている。他の地域では三十年近く前に崩壊した新峡人武装勢力が、今まで持ちこたえてきた原因の一つは、この山だった。
アイはその山にかかり始めた白い太陽の位置を確かめて後ろを振り返り、自分についてきた新峡人の男と、少し離れたところから彼を監視する数名の兵士の状況を把握した。男の顔はまだ少しばかり青ざめていたが、それでも彼はここに来るまでの間、パニックを起こしてアイや他の者に殴りかかるそぶりは見せなかった。アイは何も気づかなかったふりをして男から顔を背け、銃を借りて戻ってきたトシに手を振った。トシはもの言いたげにちらちらとアイの方に目を向けてきたが、アイは彼のサインに答えることなく、ただケースを傍の地面に置くよう促しただけだった。嫌々ながらそれに従ったトシは頬に滲んだ汗を拭い、ポケットに押し込んでいた麦茶のボトルを取ると、両手で蓋を捻じって開けた。何となくそちらに目を向けたアイは、いつの間にか旧友をきつい顔で凝視していることに気づかなかった。喉を潤して人心地ついたトシは、何度か彼女に目をやってはそらした後、ついに問いかけた。
「……あの、何?」
「え?」
「なんか、妙なもん入れた?」
トシは半分ほど中身の残ったボトルをアイの方へ軽く振って見せた。遠慮がちな笑みには、気まずさを和らげようという彼の気遣いがあった。はっとしたアイはとたんに自分の挙動不審が気恥ずかしくなり、それを冗談でごまかした。
「え? あ、いや、違う違う。大丈夫だから。たぶん」
「たぶん?」
半笑いをひきつらせるトシを放っておいて、アイは男を呼び寄せた。近寄って来た男の前で彼女は厚手の手袋をはめ、ケースの鍵を開けて中を見せた。それは訓練用のエアーガンではなく、本物の狙撃銃だった。
「さて、さっそく始めましょうか。まずはいつも通りに撃ってみてください」
アイが実弾入りのライフルを男に渡した瞬間、後方の兵士たちが胸に抱えた小銃の引金に指をかけるのが見えた。トシもさりげなく右手を腰にやり、拳銃のホルスターに手をかけている。男はそのひりついた空気に気づいているのかいないのか、受け取った銃を少しの間手の中で回して調べ、左半身の姿勢を取った。左脇を締めて銃床を肩に押し付け、右手を引き金にかけたその体勢は、まるで歩兵が小銃を撃つ時の格好だった。銃の重さを支えているのはほぼ左肩のみ。アイは口出しせず、彼が引き金を引く瞬間をそのまま黙って観察した。心の中では、発射の瞬間に銃身が跳ね上がって、的には当たらないだろうと思っていた。
銃声が響き、その余韻が風に流れる。一瞬遠ざかった蝉の声が再び喧しく響き始めたところで、アイは首から下げた双眼鏡を目の前にかざし、右前方に設置された三百メートル先の的を見た。人型の的の右膝辺りに、小さな穴が開いていた。アイはわずかに唇を震わせたが、感情的な反応はそれだけだった。双眼鏡から手を離した彼女は、表面上は何の動揺もなく、ただ素直に思ったことを口にした。
「驚いた、当たってますよ。でも、何でその構え方なんですか?」
「お前たちも、みんなこうやって撃ってるだろう。ほかの構え方なんてあるのか?」
男の手は銃の重心からかなり手前を支えているにも関わらず、撃った時の構えを維持したままだ。彼は特に重さに難儀している様子もなく、右手でボルトを操作して空薬莢を捨てた。てこの原理で、彼の左腕が支える重さは四キロよりも重くなっているはずだが、その筒先に持ち主の筋疲労による震えはない。アイは新峡人の腕力に感心し、彼が次弾を装填した頃合いで声をかけた。
「ちなみに、この銃の使い方について、誰かから教えてもらったことはありますか?」
「ない。お前らがいつも使う銃と違うから、他の誰も興味を持たなかった。弾を補充する当てのない銃を使っても仕方ないって。兄貴のやり方を見てたら、俺も何となく覚えた」
「学校は? 訓練校とか、先生についたりとか」
「学校なんて、麓の小学校に三年くらい行ったきりだ。読み書きさえ教われば、後は用なんかない」
男は言い終えると同時に二発目を撃った。アイは再び弾着を確認すると双眼鏡を紙とペンに持ち替え、的の距離と命中個所についてメモを取った。ペンを胸ポケットに挿した直後、横合いから肩を小突かれて彼女は振り返った。男が銃を下ろして、アイに持たせようと押し付けてきたところだった。
「教えるんだろう。お前も撃て」
「私はチャプレンなので、武器には
アイは穏やかながら、どこか毅然とした口調でそう答えた。彼女はトシの手を取って、自分の代わりに銃を受け取らせた。男と目を合わせないように銃を受け取ったトシは射撃位置に立ち、アイに目配せした。アイは旧友と男との間にさりげなく入って、彼らが再び角を突き合わせないようにした。
「私の代わりに、彼が撃ちます。彼はこのタイプの銃を全く使ったことがなく、条件はあなたと一緒、むしろ経験の分あなたより劣ります。トシ、まずスコープの調整。上のダイヤルが上下、右側が左右、左と本体がピント調整用。正面の的にピントを合わせて」
「俺、スコープもボルトアクションも使ったことないけど」
「大丈夫。本職も観測手の指示で撃つから。ピントが合ったら、ボルトを立てて手前に引く。さっきの空薬莢残ってない? そしたらいったん寝かせて、出てきた薬莢を捨てる。見ての通り、銃身は一メートルあるから、肩付けだけじゃ銃口が下がってきちゃうでしょ? 立射の場合は、肩と骨盤の二点で支える。そうそう、そんな感じ。あとは撃ちながら微調整。はい、撃ち方はじめ」
トシはアイに言われるがまま、腰をそらして左の骨盤を前に突き出し、そこに重心を支える左の肘を乗せた。ふだん使っている銃の倍以上長い銃身に戸惑った様子の彼の動きはぎこちなかったが、それでも彼はアイの指示したことをそのまま再現して見せ、引金を絞った。鳴り響くような銃声が一度聞こえ、そして止む。熱い空薬莢が地面を叩いて高い音を立て、一拍置いてまた銃声。それが三回ほど繰り返されたところで、アイは双眼鏡で弾着を確認し、隣で様子を見ていた男にそれを渡した。
「見てみます?」
双眼鏡を受け取った男はそれを目の前にかざし、ほどなくして弾痕の残った的を見つけ出した。七百メートル先の人型標的の肩に、黒い穴が一つ空いていた。
「……確かに当たってる」
「これを繰り返して、弾を込めればすぐに使えるように微調整、同時に銃の癖を把握します。これがゼロイン。凄いでしょう? 彼。昔から何でもできちゃうんですよ」
アイの自慢げな口ぶりに、男は少しだけ眉を寄せ、疑問とも対抗心の表れともつかない言葉を続けた。
「でも、当たっただけだ。肩を撃たれても人は死なない」
「ええ、競技なら仰る通り。ですが、狙撃手としてはあれで正解です。ライフル弾があそこに当たれば、肩の骨を砕けます。一人がそんな大怪我をすれば、仲間が戦闘を中止して助けに来るでしょう。救護兵一人と、負傷者搬送に一人か二人、護衛に一人、最低でも四人分の戦果です。殺すより効率的ですよ」
アイの口からはほとんど反射的に、その言葉がこぼれ出ていた。それは訓練生時代の教官や上官、そして先輩たちが、繰り返し彼女に教えたことだった。ふと隣から視線を感じ、アイは首を巡らせた。双眼鏡を下ろした男が、彼女を見下ろしていた。
「……ずいぶん、残酷なことを言うんだな」
嫌悪とも憐憫ともつかない視線は、人では無くなってしまったアイの中身を、まるで見透かしているようだった。アイは我に返り、その場の冷えた空気を取り繕うように笑った。
「あ……、ああ。いや、戦場ではそういう計算が働く、というだけですよ。普通に生活しててそんなこと考えるわけ無いじゃないですか」
アイが話をそらしたことに、男は明らかに気付いていた。横合いから差し込む太陽光と同じく、彼の視線が頬の辺りにちりちりと刺さる。彼女はその視線を無視して、男の手の中にある銃を指し、強引に話を戻した。
「本題に入りましょう。まずスコープの調整が必要です。それから、やはり持ち方も直した方がいいでしょう。新峡人の力が大変優れているのは分かりましたが、それでも発射の反動で銃身がぶれています。正面ではなく斜め前の標的に当たったのは、そのためです。もういちど構えてみてください」
男はまだ違和感を燻らせているようだったが、それでもその場にいた全員が拍子抜けするほど、アイの指示に素直に従った。銃を構えた手の位置、肘の置き方、スコープの扱い方を一つ一つ直された男は、いちど模範的な構えを取って銃を撃った。アイが双眼鏡で弾着を確認すると、七百メートル先の人型標的の板の端に、銃弾の掠めた痕が見えた。大半は並外れた筋力の成果だろうが、それにしても筋が良い。彼女は彼に再び双眼鏡を渡し、声を弾ませて言った。
「やばい、負けたかも。訓練生の頃の私より筋がいいですよ。最初の実弾訓練で、私が当てたのあれですから」
笑いながらアイが指したのは正面の標的ではなく、訓練場を区切る柵の左隅の支柱だった。おそらく二百メートルも離れていない木製の杭を双眼鏡で覗いた男は、その何秒か後に小さく吹き出した。確かにそこには、錆びた弾頭が食い込んだまま残っていた。
「嘘だろ。両目の上に蝉でも止まったのか」
「うるさいなあ。ご覧の通りチビだから、反動でひっくり返ったんですよ。背中から泥水に突っ込むわ、クラスじゅうに笑われるわ、教官には怒鳴られるわ。もう最悪」
昔の失敗談を持ち出して見せたアイは、目の前の男が肩まで震わせて笑う顔を初めて見た。緊張と警戒の鎧が緩んでしまえば、その中から覗いたのは年相応の、ただの人間の青年の笑顔だった。アイは相手をひとしきり笑わせておいた後で手をたたき、再び彼の意識を訓練の方へと向けた。
「ほら、今はこっち。さっき私が教えた通りにやってみてください」
男はまだ少し笑いながらアイの指示に従って銃を取り上げたが、それから五秒もたたないうちに、男の顔から表情が消えた。彼は最初と同じように手の中で銃を何度か回し、そしてやはり歩兵の小銃と同じやり方でライフルを構えた。アイはゆっくりと深呼吸し、彼が引き金に指を掛ける直前にその右手を掴まえた。
「待った。その持ち方だと、銃がぶれて飛距離が伸びないって言いましたよね? 支え方はどうするんでしたっけ」
「えっと……、覚えてない」
途方に暮れたような男の言葉に、アイはわずかな失望と義務感とが肚の底で交じり合うのを感じながら、黙って頷いた。トシは呆れ果てた様子で緩く首を振り、反対側からアイの袖を引いた。
「アイ、あんまり真面目に教えることないぜ。こいつらどうせ聞いてないんだ」
「まあ、この程度なら人間の新兵でもよくあるから。ちょっと様子見ようよ。駄目なら駄目で、データにはなるんだから」
アイはそう言ってトシを宥め、その後も五、六回繰り返して同じことを教えたが、結果は同じだった。彼女の話をきちんと聞いている様子なのに、説明したことを実演させると、やはり従来通りのやり方を選んでしまう。七回目にやり直しをさせた後、男が抱えていた銃を投げ捨てるように地面に置いたのを見て、アイは一歩進み出た。
「休憩しましょう」
「まだやれる」
男はアイを睨みつけて、そう言った。その顔を見たアイは、彼が自分の話を適当に聞き流しているのではなく、教わったことを再現できずにいるだけなのだと確信した。ならば尚更、一時の
「いけません、苛ついた状態で銃を使うのは危険です。この暑さですから、どのみち休憩なしでは何もできません。こちらも教え方を見直しますから、水分補給して落ち着いてください」
アイは男にそう言い返し、その前に立ち塞がった。男は咄嗟にアイに掴みかかろうとしたのか、拳を固めて半歩前に足を踏み出した。だが彼はすぐに拳を解き、アイに背を向けた。少し離れたベンチに向けて歩きながら、彼は苛立ち紛れに踵で地面を蹴りつけたが、訓練場内の人にも物にも、それ以上の八つ当たりをしようとはしなかった。トシはその背中を睨んだまま地面に腰を下ろし、置き去りにされた銃を解体してクリーニングを始めた。
「……アイ、爆発力のでかい銃弾って作れる?」
唐突な問いに、アイは目だけを動かして右上の空を見た。日陰に入り損ねた鴉が一羽、こちらに向けてよろめきながら高度を落としてくる。アイはその影を追いながら答えた。
「『爆発力』の定義による。何に使うの」
「あいつが次撃った時に、暴発させる。ずっと舐めた態度とりやがって、少しは目が覚めるだろ」
トシの横顔は静かで、その言葉が本気なのか冗談なのかアイには判断がつかない。彼女は少し考えるふりをしながら、数メートル先のベンチに腰掛けて、ペットボトル飲料を口にする男を眺めた。遠い風の唸りと共に流れてきた入道雲の影が彼に覆いかぶさり、ゆっくりと流れていった。
「……本当に舐めてるって分かったら、今週中に仕込んどくよ。ライフルの銃身を破裂させるなら爆薬が要るでしょ」
やはり本気とも冗談ともつかない口調でアイが答えた時、先ほどの鴉が弧を描きながら訓練場に降り立ち、五百メートル先の人型標的の頭に止まった。男は飲みかけのボトルのキャップを締めて立ち上がり、左足の靴紐を抜き取ると、ボトルの口に括り付けて振り回し始めた。回転の軌道が安定したところで、彼はそれを鴉の方へと投げる。緩い弧を描いて瞬く間に迫って来た透明な筒から逃れようと、鴉は慌てて飛び上がる。ボトルは羽ばたいた右の翼をかすめたが、それよりも鴉が飛び上がる方がわずかに早かった。飛び去る鴉を見送って、男が少しばかり悔しそうに、だが楽しそうに笑う横顔が見えた。傍目には、自分より弱いものに当たって力を誇示したようにも見えた。トシは汚物を見たかのように顔をしかめ、拭き上げたスコープを広げた布の上に置いた。
「鴉とはいえ動物虐待だろ、あれ。何が楽しいんだ」
その言葉に頷きかけたアイは、だがふと気になって男の方へと歩き出していた。左の靴を引きずりながらボトルを引き取って来た彼は、元通りベンチに腰を下ろし、靴紐を解いて
「すごい飛距離。世界記録が狙えそうでしたよ。無暗な殺生は感心しませんけど」
アイの拍手に気づいて、男は顔を上げた。苛立ちの薄まった顔を、少しばかりの不機嫌にもういちど歪めて、彼は子供っぽく口答えした。
「お前に関係ないだろう。獲れたら食うしな。つみれにすると結構うまいんだ。食ったことあるか?」
「いやぁ、鴉は無いですね。肉少ないし」
アイが答えると、男はまた小さく吹き出し、「食ったことないのに何で知ってるんだよ」と笑いながら指摘した。ただ雑談を楽しんでいる彼の様子からは、嗜虐心も自己顕示欲も感じない。彼女は適当に笑い返しておいて、さりげなく探りを入れた。
「……
アイは自分の影の輪郭が、靴紐を掛けなおす男の手元に掛かっているのに気づき、半歩後ろに下がった。むかし、授業中によそ見したアスファルトに映る教官の影に、なんとなく似ていると思ってしまったせいだ。男は最後に靴紐を蝶結びにして顔を上げ、山の方をじっと見た。
「こんなの教わるようなことじゃない。おふくろや兄貴がやってたのを見てただけだ。平地に出稼ぎに行ったって、毎日スーパーで買い物できるほどの金にはならないから」
「なるほど。新峡人の平均月収は三万円に満たないとか、聞いたことがあります。それで、毎日の食事の足しに狩猟ですか。お母様も、さっきみたいなやり方を?」
「ああ。あとは括り罠とか、落とし穴を仕掛けるのも女子供の仕事だ。親父が鹿や猪を取ってくるのは月に一度か二度だから、あてにしてたら飢え死にする」
「へえ……」
新峡人の食糧事情を聞きながら、アイは組んだ腕に頬杖をつき、男が見ているのと同じ山を横目に見た。百足か山椒魚が這いずっているようにも見える長い山脈にはいくつもの小山がまといつき、複雑な地形を形成している。武力衝突で大半の道路も山道も破壊された今、土地勘のない者が歩き回るのは不可能に近いだろう。例えば、山を拠点にしていた捕虜を連れて行って脱走でもされたら、再捕獲は絶望的だ。彼女は木々の茂る山の斜面に点々と残った火炎放射の痕跡と、ロケット弾に抉られて剝き出しになった黄土色の穴を順に眺め、何かを決めたように頷いた。
「……標的が動けば、少しはテンション上がるのかな」
「何だって?」
「いえ。外出許可を取ってきます。いつも通りの環境に近づけら、新しいことも身に付くかもしれない。そこの中腹に新しい訓練コースができたばかりですから、行ってみましょうか」
アイがそう言い終えた瞬間、男はとっさにベンチから立ち上がった。動揺のために何度か彷徨わせた視線をようやくアイに固定して、彼は掠れた声でようやく尋ねた。
「……いいのか? 逃げるかもしれないぞ」
「試してみてもいいですよ? 成功しても失敗しても、お兄様の敵討ちは遠ざかるでしょうが」
蝉の声がひときわ大きく、まるで男の帰郷を促すように鳴り響いた。アイは薄笑いを貼り付けたまま、彼が再び口を開くのを待った。白い陽光が首筋に突き刺さり、ひりひりとした痛みを訴えてきた。
「……行く」
男がどういう心づもりでそう答えたにしても、それはアイの狙い通りだった。彼女は余裕ぶった笑みをさらに深くして頷き、「では、移動しましょう」と手招きして踵を返した。連れだって歩きながら、彼は横目でアイの様子を窺った。
「この間まで敵だった人間に、ずいぶん手厚いんだな。どういうつもりだ」
「暇なだけですよ。戦闘はもう終わったも同然だし、チャプレンに相談しにくるような悩みなんて大してありませんからね。まあつまり」
アイはちらと男の胸元を見、服の下に隠れているはずの白い欠片を思い浮かべた。視線を戻した彼女の前方には、クリーニングを終えた銃を元通りに組み立てているトシの背中があった。その背中を見つめたまま、アイは痛みを堪えるように目を細めた。
「あなたがお兄様の仇を取ってくれた方が、面白いかなって」
次の更新予定
隔週 日曜日 18:00 予定は変更される可能性があります
そしてアイはひとつになった 文屋廿三 @Humiya-23
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