16〜20 あらゆることがめんどくさなったからもう遅い
一葉視点 過去編
彼は昔、私に何度も勉強を教えてくれた。
私は要略も悪いからテストで良い点が取れずいつも赤点だった。
休み期間、補習中良い点を取るとその時点で終われるのだが、私はいつも最後まで居て、結局良い点を取る事も出来ず毎回休み期間のほとんどは無くなっていた。
だけど、
「俺が勉強見るから、一緒に乗り切ってたくさん遊ぼうぜ。」
彼は私に付ききりで勉強を教えてくれてた。彼は全て出来る訳でなく、友達に協力を仰いで私に教えてくれた。その中には、私のことが嫌いな人も居たが、「彼に負けた。でも約束したからには、教えるよ」その後、その人は私に勉強を教えてくれて、今では一緒に彼にメッセージを送りまくる仲間になった。
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17
最近はクラスメイトの言っていたことがよく分かる。
もうあらゆることがめんどくさい。
俺は色々とクラスメイトに気苦労をさせていたようだ。申し訳なく思ってくる。まぁめんどいから謝罪しないけど
「今日も先に帰っちゃうの?」
「めんどくさい」
「そうか」
クラスメイトは、放課後、勉強会をしたり、色んなことで遊んだり、行事や模様物のことをしたり等
の様々な理由で学校に残ることが多い。
と言うか俺が声かけてから集まるようになった。
その張本人が真っ先に帰っている。
次は球技大会があるが、俺は適当にサボる予定だ。
めんどくさいし。
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18
と言うことで球技大会だ。残念ながらサボりは認められなかった。これをサボると体育成績が落ちるらしい。
と言うことでドッチボール。
俺はドッチボールでインキャが使う、端っこにいて外野と見分けが付かない作戦を使う。
あれは案外
「イテッ」
効かない。
それが有効になる条件は3つ
①普段から目立たない人間であること
②内野が多いこと
③状況的に狙わない空気が少しはあること
残念ながら自分で言うのはなんだが、①が当てはまらないので外野に来てしまった。
「お前が投げろ!!」
俺にボールが来て、キャッチした。
状況的に成績的に、ここは投げるしかない。めんどいが。
そして、俺は相手が取れるボールを投げたが、相手は落としてしまった。
だりぃ
俺は内野に入り、再びインキャ戦法を使う。
そして、すぐに当たる。
まぁもう当てたし良いだろう。
だが、
「ヘイパス!!」
俺にまたパスが来た。
俺は気付いた。
知らない間に俺は嵌められていた。
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球技大会は続く、次はサッカーだ。
俺はもちろんベンチの守護者と言う訳にはいかずルールで入ることになる。
俺はディフェンダーをしている。
「お前も行けよ!」
クラスメイトからの指示で俺は準備運動をして、やる気があるよオーラを出してこの場から動かない。
「お前が前に出した案だろ。」
そう、前の体育の合同サッカーで勝つために俺が考えた手
体育のサッカーは基本的にやっている人が集まれば勝つ。
サッカーをやっていない人だと、ドリブルやシュート、ディフェンダーを抜いてゴールを決める全ての力が安定せず点を取れない。
そのため、サッカーをやってたやつに体力を温存させて、最大限まで頑張ってもらう必要がある。
サッカーをやって無い人は簡単に経験者に抜かれて、守りがほぼ機能しない。だがサッカー経験者の邪魔をして、ボールには触らずに体力を削ったり、パスコースを減らしたりすことは出来る。
体育のサッカーは、やっていないやつがやってるやつの体力を削ることが鍵になる。
つまり、体育のサッカーのディフェンダーとはストライカーが来たら守るのではなく、全力でストライカーにストーカーをすることである。
その為フォーメーションもディフェンダーは後ろに付かず、選手につき続ける必要がある。
だが俺はめんどいからずっと後ろ、
「おい!!そっち行ったぞ!」
俺はサッカーはやってないからめんどい関係なく抜かれる。
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20
うちのクラスはほぼの試合に負けた。
だが誰も俺を責めることはなかった。
正直陰口とか言われる覚悟してた。と言うかされてた。
「俺さ、」
クラス委員長が俺に話しかける。
「今までお前のことを散々悪く言った。余計な仕事押し付けてくるし」
反対に押し付けられこともあったが、
「でも、今日も文化祭の時もお前がどれだけ俺たちのために盛り上げて、頑張ってくれたかよく分かったよ。」
「・・・」
「なぁ、来年こそは、来年こそは球技大会勝とうな」
うちの学校、クラス替えないんだよな。ボッチには希望のない学校だよ。
「めんどくさい。」
「せめてさ、女の子達が応援してくれたじゃないか、それには応えようとは思わないのか」
「めんどくさい」
結局、球技大会目的じゃねぇじゃん。
エアコン小説まとめ もう遅い 後悔 冤罪 50話まで エアコン @eaconnn
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