第6話 FIRE BALL

----- 礼亜瑠 -------

朝6時半頃に起きて、7時半頃の電車に乗り、8時40分頃に会社に着く。

それを何年間も繰り返している。

このまま何事もなく終えて欲しいと出社前に心の中で祈って出社している。

しかし、会社帰りに今後を左右するような出来事に巻き込まれていった。


「今日は仕事も少なくてラッキーだ。」

「おかげで早く帰れる。」

そう思いながら、駅に向かおうと県道の交差点に差しかかろうとした時赤信号なのに泣きながら走っていこうとする女子高生らしき子がいて、間一髪彼女を助けた。

何で泣きながら走っているのと僕が、彼女に聴くと答えた。

彼女は幼馴染が好きで、告白をしようと決意したのは良かったが、幼馴染にはすでに恋人がいて、キスをしている場面を目撃して、気が動転してしまって、轢かれそうになったとの事だ。

彼女がつらい失恋の話を僕にしてくれたんだから、今度は僕が過去の話をする番だと思い、彼女に話した。

------ 過去編 -----

高校2年生の秋ごろ家に帰ろうとした際下駄箱にラブレターが入っていた。

「校舎裏に明日の13時に来てください。 知佳」

学年で1番可愛いと言われる知佳に告白されるのかなあ?

今まで以上に身だしなみをしっかりしないと・・・

その日は浮かれながら家に帰宅した。

まさか翌日、自身のメンタルが崩壊する程の事件が起きるなんてこの時は何も思わなかった。


翌日になり、13時に校舎裏に行くと、まだ知佳はいなかった。

「遅れてくるのかなあ・・・」

「少しぐらいは遅刻はしようがない。」

そう思いながら、知佳を待っていた。

20分ぐらい待っても、知佳は現れなかった。

授業が始まるから、教室に戻ろうとすると数人の男子生徒が来て、僕にこう言った。

男子生徒A「お前が来るか、どうかをかけていたんだ。」

男子生徒B「結果はお前がここに来たから、俺達の勝ちだ。」

礼亜瑠「どういうことだよ(怒)!」

男子生徒C「これは知佳が考えた遊ぶでお前みたいなイケてない奴にラブレターを入れるとどうなるかを実行したんだよ(笑)」

男子生徒達「来ない方をかけた奴もいたが、そいつらはお前を恨むだろうな。」

男子生徒達「お前そいつらにイジメられるぞ(笑)」

礼亜瑠「ふざけんな(怒)」

僕は数人の男子生徒に怒ったが、彼らは僕を嘲笑いながら退散していった。


放課後から賭けに負けた連中等が僕に嫌がらせをしてきた。

高校卒業まで嫌がらせと陰口はほぼ毎日やられて、メンタルがボロボロになってしまい、大学受験を受けれる状態ではなくその年は諦め翌年受けて、無事第一志望校に合格したがあの出来事以来女性が苦手になってしまい、合コンや飲み会は行かないどころか女性と目を合わせるのも困難な状態が今日まで続いている。

---- 過去編完 ----




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現実で彼女に刺されないように回避します 怒りの獣神 @kuro4869

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