第5話 孤独のRunaway
-------- 第二部 --------
-------- 櫻子 ----------
私は、幼馴染の翔君が好きだ。
翔とは、家が近くにあり、親同士が仲良く、幼稚園から高校3年まで同じクラスというアニメやゲームの設定みたいで羨ましいと思うでしょうが、翔君とは友達以上の関係になった事がない。
翔君と私とは釣り合わない。なぜなら彼は、成績優秀で野球部ではエースで4番、文武両道を絵に描いたような人物でおまけに顔も良く、一方の私は、成績は中ぐらいで、運動神経も良い方でない。
それでも翔君に告白しようと決意した矢先に事件が起きた。
翔君を探している時に誰もいない教室で野球部のマネージャーの綾乃とキスをしているところを目撃してしまった。
その瞬間翔君は、綾乃と付き合っていた事が分かった。
「翔君には、明るくてしっかり者の綾乃を好きになるのは当たり前だよねえ。」
「ワンチャンすらなかった。」
私は、翔達がいちゃついている現場(教室)から、音を立てずに離れ、学校を抜けたところから急に涙が出て来て、つかさずハンカチで押さえるが、それでも涙がなかなか止まらない。
「あれ、涙が止まらない。早く止めないと・・・」
「どこか落ち着けるところに行かないと・・・」
気持ちが動転しているうえに泣きながら走っていておまけに視界も悪い
???「あ、危ない。」
男の声が聴こえたと同時に車のクラクションの音も聴こえた。
「私は死ぬのか・・・」
死を覚悟をした時に男性が私の体を後ろに引っ張り、車に跳ねられるのをなんとか回避出来た。
私を助けてくれた男性が聞いて来た。
???「何があったんだ。」
???「若いのに死のうとするな。」
???「こんなに可愛い子が追い詰められるなんて・・・」
私って、可愛かったんだあ?
翔君に可愛いなんて、一度も言われたことがなかったのに・・・
私は、男性に事の顛末を話した。
男性は、私の話が終わると自分の過去について話してくれた。
------ 櫻子 --------
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