【読み切り】【漫画化済み】クラスの好きな女子の秘密を知ってしまった俺は今……迫られているんですけど!?

井熊蒼斗@カクヨム初挑戦

◯◯しているところを見てしまった俺は……

 俺の名前は天野壮真あまのそうま

 ライトノベルの読書歴8年の高校生だ。


 今日は部活がオフだったので、オタ街の書店に行ってラノベの最新巻を買いに行っていたところだ。


 昼を迎え、近くのバーガーショップにでも行こうとブラブラしていると、たまたま通りかかった少女に目がいった。


 ひょっとして、俺が好きな女子である米原沙耶香よねはらさやかではないだろうか。

 そう思って、確認のためにその人を尾行してみる事にした。


 米原沙耶香とは、同じクラスの女子だ。

 濡れ羽色のサラサラストレートヘアに雪のような肌、そして目鼻立ちの整った、可愛いと言うよりかは美しい顔の少女だ。


 そんな彼女は、歩き慣れたかのようにすたすたオタ街の奥へ奥へと進んでいく。


「米原さん……かは解らないけれど、オタ街には相当歩き慣れているような足取りだな」


 そう呟く俺と彼女の間の距離は目と鼻の先まで近くなっていた。

 彼女は全く気がついていないらしく優雅に歩いていく。


「おっ……角を曲がったみたいだ」


 角を曲がった時にハッキリと見えた横顔は、くっきりとした大和撫子顔。

 間違いなく米原沙耶香だった。

 別人などではなかった。


「しかし……米原さん、こんなオタ街になんの用事だ?」


 陰に隠れながら早歩きで追いかける俺は、彼女がBL専門店へと入ろうと自動ドアに手を触れるのをしっかりと捉えていた。


「び、BL専門店!?

 どういうことだよ」


 驚きのあまりそう呟いた一言が仇となった。


 俺の声に気がついた彼女は


「えっ!?この声は……天野!?」


 振り向きざまにそう、間の抜けたような声を発して口をあんぐり。

 恥辱なのだろうか、頬を紅潮させて俺をめつけた。

 後をつけられていたことに気づかれたに違いない。

 流石にそれはまずい。


「ッ!!」


「ま、待ちなさいよ天野!!」


 彼女が吠えた。眉がつり上がり、口調に怒気が混じっている。


 ……ご立腹だ。


 叫ぶ声を振り切り、気がつけば逃げるように家に帰っていた。






 ………………

 …………

 ……






 昼休みの校舎裏。

 この時間、ここには誰もやってこないことで有名なスポットだ。

 俺は、下駄箱に入れられた手紙の指示通りにここへ来ていた。


 告白……かと思ったが、差出人の名前を見てその線は消えたと確信した。

 気付かないふりをしようかと思ったが、差出人が差出人なので行かなければマズい。


 嫌々足を運んでここに来た時、目の前に差出人が現れた。


「天野壮真!

 貴方には相応の罰を受けてもらうわよっ!」


 俺に指を突きつけた少女───米原沙耶香は物凄い剣幕で俺を一睨みすると、鬼の形相のまま俺に迫っていた。


「いい加減逃げるのを諦めなさい!

 じゃないと私の鬱憤が晴れないのよ!」


「き、昨日(後をを着けた)のは謝る!

 謝るからッ!!」


「(BL本を買うところを見られたことは)絶対に許せるものじゃないのよ!!」


 米原の手が、とてつもない勢いで俺に掴みかかろうと伸びていった。


「ひぇっ!!」


 それをギリギリで避けるが、伸びた彼女の平手は、俺のすぐ側の壁にぶち当たってドンと音を立てる。


 俺は今、壁ドンをされたのだ……


「へっ!?」


「昨日、私の秘密を見たわよね?

 何でもするわ。だから一切多言しないで頂戴」


 冷たく言い放った彼女の口から出たのは、清楚な彼女に似合わない刺々しい雰囲気の言葉だった。


 どうやら、ストーカーをしたのは気付いていないようで、「たまたま見られた」と彼女は思い込んでいるようだ。

 昨日の俺は逃げるように帰ってしまったが、そんなことをする必要はなかったようである。


 普段の米原は、物腰が柔らかくて俺を始め、みんなに好かれている女子生徒だ。

 乱暴な言葉遣いなどすることなく、全てを取り繕っている、という印象なのだ。

 しかし、今の彼女は目を三角に釣り上げて、俺を睨んでいる。


 今回の件で彼女に対するイメージは崩れるものとなった。

 いつも丁寧で優秀な彼女が、BL本を買いに行っていたり、言葉遣いも荒くなったり。


 いつもはこんなに刺々しい言葉を使わない彼女が、俺に突き刺さるかのような言葉を続けていく。

 それが、俺にとっては普段とのギャップも相まって、不思議で堪らなかった。


「あらあら……漫画みたいにぽかんとしちゃって」


 俺が、彼女に疑念を抱いていたことは、表情にも現れてしまっていたらしい。


 「普段丁寧な言葉使いしか出来ない女の子……っていうイメージを私に抱いていたのかしら。

 残念だけど、猫を被ってただけなのよ。

 素の姿は───貴方に見られちゃったけども……本性はBL好きで冷たい女なのよ」


「え……あっ!?」


 そう言えば、今思うと彼女は猫を被っていたと考えてもおかしくない。

 誰に対しても聞き上手な彼女は、確かに本性を隠している節があった。


「私は偽善で固めた女よ。本性がバレたら生きていけないわ。

 本性を知られた以上、誰かに言いふらされたら困るのよ。

 だから……私の身を犠牲にしてでも、貴方に取引をしたい。いいかしら?」


 壁ドンをする彼女の顔がどんどんと近くなっていく。


「私をどうこうするのも貴方の自由よ。

 だから、一切言いふらさないように。

 もし言いふらしたら……その場で56すわ」


 俺の耳にそう囁いた吐息が、心做しかとても冷たく感じた。


「さぁ……天野。

 貴方は私に何を望むのかしら?

 できる範囲でならばいいわ」


 耳元に囁く彼女の吐息。彼女のシャンプーの良い香り。

 俺の頭は少々混乱していた。


 状況を整理しよう。

 彼女はいつも猫を被っていて、本性を見てしまった俺をどうにかして口止めしたい。

 そして今、何でもするから絶対に口外するなと脅しをかけられている───ということか。


 何をお願いしようか、そう思う前に、言葉は口から飛び出てしまっていた。


「お前さ、米原。

 そもそもなんだが……俺はお前がBLが好きだからといって、バカにしたり、誰かに言いふらすようなことはしないぞ?

 だって……趣味は趣味だろ。俺はライトノベルばっかり読んでいる。お前はそれが、たまたまBL本だったって話だろ?」


 そうだ。

 米原がBL好きなのは驚いた。

 でも、それは彼女の趣味だ。

 尊重されるべきものだ。

 とやかく文句を言うつもりはないし、そもそも誰かに広めようとなんて思っていなかった。


 けれども。


「え……!?」


 米原は、俺の言ったことに驚いたのか、視線を僅かに地面へとずらしていた。


「俺は俺で、米原は米原だ。

 誰かの好きな物や趣味を、俺は否定しない。

 だから、そもそもの話……言いふらすつもりはないんだ」


 俺は、丁寧に自分のオタクとしての思いを伝えることにした。


「え……言いふらさないの?」


 彼女はあっけらかんとした目で俺を見詰めている。


「当たり前だ。俺を疑わないでくれよ」


 そして、僅かに頬を緩ませていた。


「……まあ、わかったわ。

 でも、あなたに好きなものを否定しないと、そう言って貰えて嬉しかった私がいる。

 だから、あなたの気持ちがどうであれ……誠意に応えたい。

 何でもするわ。あなたの真っ直ぐな気持ちに、お礼がしたいの」


 彼女は僅かに上気した頬を、俺に見せてきた。


「何でもする……ねぇ?」


 何でもしてくれると言うなら、してみたいことがある。


 彼女と付き合いたい。

 今まで、猫を被った姿しか見ていなかったし、その姿に俺は惚れていた。

 けれども、好きだからこそ、素のままの彼女と付き合いたい気持ちが俺の中にはある。


 猫を被った彼女もいいが、素のままの彼女はツンデレ属性がありそうだ。


 そう、俺が妄想を膨らませていると……ジトっとした目を俺に向けてくる。


「何かしら……嫌らしい顔ね。ちょっと気持ち悪いわ。

 言っとくけど……身体を差し出してもいい覚悟よ。

 せっかくのいい顔なのに、キモい顔で考え事してるくらい妄想が激しい貴方にされるのは屈辱的だけども、あなたの言葉にBLに対する気持ちが楽になってしまったから……仕方のないことよ」


 と、ため息混じりに呟いた。

 なるほど。男女の契りも許可してくれるとは。

 でも、俺が求めたいのはそれじゃない。


「じゃあさ、俺と付き合ってくれよ」


 俺は、言ってしまっていた。


「お付き合い?

 付き合って……淫らなことを強請る気なのかしら?」


 引き顔で、壁ドンを辞めた彼女がやれやれと呟く。


「いや、エロい事はしないさ。絶対お前は嫌がる。

 嫌がる奴となんかしたくない」


「あら。天野は思ったより紳士なのね。真っ直ぐな心を持った紳士だわ」


「随分と大袈裟な気がするけど……褒めてるのか?俺の事……」


「あら…私は褒めてるのよ。

 いいわ、気に入った。

 貴方が飽きるまで彼女になってあげる」


 と言う訳で、偶然にも俺は好きな女子と交際することが出来るようになった。

 ニヤニヤが止まらないが、彼女に鋭いツッコミで指摘されたくはないため、必死に表情筋を使って誤魔化している。


 彼女は続けた。


「あなたはBLが好きな私でも、好意的に見てくれる。悪くないわ」


 その表情は、僅かに朱に染っていた。






 ………………

 …………

 ……







 時間は夕刻。

 弓道部の米原とバスケ部の俺は、校門前で待ち合わせをして道を歩いていた。

 元々、俺と米原は最寄り駅が同じなので、歩く方向も同じになる。


「あら、汗のニオイの処理はしっかりするのね」


「当たり前だろ」


「シトラス系の香りはスッキリするわ。

 私、汗臭い系のBLは好まないのよ。サラサラのイケメンが出てくるのが好きなのよね……ってひゃあ!!」


「米原っ!?」


 俺が米原の方を見ると、ダサい格好をしたDQNが3人突っ立っていた。

 路地裏にス〇ゼロの空き缶が捨ててあるのを考えると、昼間から酒でも飲んでいたのだろう。3人共に顔を火照らせている。


 うち1人は彼女の腕を掴み、ニヤリと怪しい笑みを浮かべて部下に命令した。


「お前ら2人は、ここのヒョロガリくんを牽制しておけよ。サツでも呼ばれたら厄介だしな。

 俺はこの子を運んどくから、適当に時間稼ぎを頼む」


 そう言った1人が、一瞬の出来事で反応出来なかった米原を強引に路地裏へと引き込んでいった。


「あ、天野っ……!!」


 彼女の伸ばした手に、俺も精一杯手を伸ばしたが───2人の手は空を掴んだまま離れていった。


 俺の目の前には、生肉を目にした肉食獣のような顔で立ち塞がる2人組の男。


 しょうがない……ここはやるしか無さそうだ。











 天野の手を掴んだ男は、嫌がる彼女のパーソナルスペースに侵犯して口を開いた。


「なぁ。君さ、こんなヒョロっちい彼氏くんよりも、しっかり筋肉が付いてて金もある俺らとイイことしないか?

 お小遣いもたーんとあげるからさぁ」


 金髪のDQNが話している最中から米原は、男の口から漂う酒臭さと、無理やりパーソナルスペースに入られたことで内心カチンと来ていたらしい。


 何とかして手を振りほどいた彼女は余裕のある凛とした顔で返していた。


「へぇ。イイこと……私が思うイイこととは、ゲイセッ〇スなのだけれども……貴方達は私に見せてくれるかしら?

 あ、でも汗臭いのとか酒臭いのは嫌よ?

 あと───イケメンの方がいいわね。

 受けと攻めの激しい奴を見たいわ!リアルで」


 彼女は、咄嗟に思いついた返しが上手く出来ていたことに驚きつつも、金髪のDQNから逃れる手段を必死に考えていた。


 が、その上手い返しは、金髪DQNの短い導火線に火をつけ、怒りの炎に油を注いだ。


「随分生意気な女だな。

 決めた。今ここで憂さ晴らしさせて貰う。

 後で痛い思いをしても知らねぇからな」


 金髪DQNはニヤニヤ顔で彼女を舐めるように視線を動かした。


「ゲイ〇ックスだぁ!?違うだろ!?

 お前は穴でしかねぇんだよ!」


 ぐいと彼女の腕を掴み、嫌がる彼女に酒臭い息を放つ顔を寄せる。


「いやああああ!!!」


 いかにプライドが高かろうが、彼女は女性だ。

 見た感じ護身用の武術の心得もないだろうから、腕っ節も肝っ玉も強くない。


 ───天野……もし無事なら……助けて……!!


 彼女はどうにか、男の腕を振りほどいたのだが。

 恐怖に怯えたのか、悲鳴をあげてその場に力なくへなへな倒れ込んでしまっていた。

 それを見た金髪DQNが、その顔をスマホに撮ろうとポケットに手を突っ込んだ瞬間。


 彼は見た。

 自分の2人の仲間が、仲良く地に転がされているところを。


 そして、ヒョロガキだと思っていた俺が、傷一つなく悠然と歩いていくところを。


 ───何があった…!?

 2人共倒されたのか?アイツに?


 脂汗がひとしずく、金髪DQNの頬を滑るように落ちていった。

 が、彼は直ぐに考え直す。


 ───いや、そこまで心配しなくとも大丈夫だろう。アイツが2人を倒したようだが、あの2人は一般人に毛が生えたくらいの戦闘能力だ。

 俺でも普通に2人纏めて対処できるしな。

 まさか、あのヒョロガキがそんなに強い訳がなかろう。


 タカを括った彼は、一気に俺へと飛びかかった。





 一方、俺に突き進んできた金髪の男は、ストレートパンチを放つモーションを取った。

 軌道は、俺の顔面だな。

 振り抜かれる拳を下に潜って回避すると、男の胸に伸ばした手をそっと置く。


「……硬い」


 確かに、俺よりも胸筋が付いている。

 が、それでも

 使わない筋肉は邪魔だ。邪魔な筋肉は肉体のパフォーマンスを下げることになる。


 筋肉は、必要なところはしっかり、そうでないところは付けない───というメリハリが大事なのだ。


「せいっ!!」


 足を強く踏み込んで、全身を柔軟に使って伸ばした腕に衝撃を伝えていく。


「やぁっ!!」


 手の平から繰り出された衝撃波は直に男に伝わった。

 男は2メートル程吹っ飛んで動かなくなる。


 中国武術の一つ、寸勁……久しぶりにするけども見事に決まったな。


 さて……これでDQNは全員倒したんだろうな?


 一件落着……か。


「米原、大丈夫か?」


 転がっていたままの彼女は、睨むような目で俺を見て…

 それからふと


「そ、そのっ……ありがとう……

 貴方、強いのね」


 彼女は顔を真っ赤にしてそう呟いた。

 ツンデレがデレた時の顔だ。とてつもなく可愛い。


「ほらほら。顔を赤くしてないで。

 立てるか?立てないなら手を貸すぞ」


「あんたなんかに……顔が赤くなっているのは……怖かったからで……照れるわけないじゃないのよ!

 このくらい、自分で立てるわよ!馬鹿にしないで!

 あと、私が感謝してあげたのは今回だけなんだから感謝しなさいよ!」


 彼女は一言一言喋る事に顔をどんどんと紅く染めていき、口調もどんどんと早口になっていた。

 自力で立ち上がった彼女は、俺に人差し指を向けて───


「少しだけ、少しだけね!

 ひゃ……いいえ、1パーセント程度はかっこいいと思ったわよ!」


 何こいつ。可愛い。抱きしめたい。

 凛とした表情でいる時は美しいが、真っ赤に染めた顔は可愛い。

 やっぱ俺は、米原沙耶香が好きだ。


 気付けば彼女に言っていた。


「今の顔……めちゃくちゃ可愛いな」


「んなっ!?

 きゃ、きゃわいいいいい!!!???」


 せっかく立ったのに、今度は顔を手で隠して再びへなへなと座り込んだ彼女に、畳み掛けるように───


「素のままの凛とした表情のお前も、こうやってモジモジするお前も───好きだ。

 米原っ!!

 ずっと前からさ、俺は……お前のことが好きだったんだよ!」


「えっ!?」


 彼女は目を大きく見開いて、あっけらかんとした表情のまま固まった。


「……だから、付き合ってくれって言ったんだ。

 恥ずかしいことを言わせんなよ、米原。

 お前の気持ちも教えてくれ」


「ばかっ……

 貴方なんかに…好きになっちゃったとかじゃないわよっ!!

 貴方なんて大嫌いよ!キモいし!ウザイし!

 真っ直ぐな癖に上から目線だし!妙に私に気を使ってくるし!」


 彼女が俺の嫌いな所を挙げていけば挙げていくほど、彼女の目がうるうると潤んでいく。


 今にも泣き出しそうな顔のまま、彼女は俺に抱きついて───


 俺の唇と彼女の唇が、そっと優しく触れた。

 彼女の頬の色は、すっかり俺に伝染していた。


「……でも、天野……いえ、壮真くん、好きよ。大好き。

 即堕ちした私に、抱きしめてくれてありがとう」


 もう、今ここで泣く彼女を離さない。俺はそう心に決めた。






 ……因みに、DQN達は色々と犯罪行為をしていたらしく、今回の件は正当防衛として認められた。

 彼らには窃盗、暴力行為、そして1人は未成年飲酒の容疑があるという。






 ………………

 …………

 ……






 彼女の、


「……でも、天野……くん、好きよ。大好き。

 即堕ちした私を抱きしめてくれてありがとう」


 というセリフは一生忘れることは無い大切ものとなった。


「お父さんとお母さんは、どこで出会ってどうやって結婚したの?」


 中学生になった娘が、俺と沙耶香にそう質問をした。


 俺と沙耶香は少し頬を緩ませると、顔を見合せて───


「俺たちの出会いは───」


 そう、語り出したのだった。

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