65 私/あたしと寝たら気持ちいいよ?
「だいたい、なんで君があーくんに迫ってくるのよ?」
「そうよ。あなた、あの《グレイランサー》の人たちにアプローチされてたじゃない」
「くっつくんなら、彼らの誰かとくっつきなさいよ」
「そうそう。アーロンに手を出さないで」
「……アウラ、ちょっとあたしみたいな物言いなってない?」
「……き、気のせいですよ。私はあくまで打算で付き合ってますから……」
と、二人が交互に言った。
ティナは『ふふん』と鼻を鳴らし、
「あら、私が誰とくっつくかは、私の自由でしょう? 《グレイランサー》の三人は私をチヤホヤしてくれるし、彼らの近接戦闘能力はとても高いですからね。彼らも治癒魔術師を求めていたので、利害一致でパーティを組んでいただけですよ。まあ……彼らの感情を利用してきた面は否定しませんが」
「魔性の女じゃない」
「本当に……」
「ふふ、私……追われるより追いかけたい派なんです。それに魔族を倒すほどの男なら、私の初めてを捧げるのにふさわしいかな、って」
ティナは嬉しそうな顔で僕を見つめた。
「ねえ、アーロンくん。私の初めての男になりたくない? きっと周りに自慢できるわよ?」
「彼女を相手にするくらいなら、あたしを抱いてよ。気持ちいいよ、きっと」
「あら、私とのセックスの方が気持ちいいわよね、アーロン。体の相性なら私が一番よ」
「何言ってるのよ、あたしの方が相性いいってば」
「は? 私ですけど」
「あたしよ!」
また二人で言い争ってる……。
「私と寝たら、きっとこの二人よりも気持ちいいってなれるわよ? それに処女をもらえるチャンスじゃない」
ティナはティナで流し目を送りつつ、僕にしなだれかかってきた。
「――って、どこ触ってるんだよ!?」
彼女のしなやかな指先が僕の股間をズボンの上から撫で回しているのだ。
「私、処女だけど……ある程度の知識はあるからね。そういう本で学んだテクニック――なかなかでしょ?」
ティナは僕を挑発するような笑みを浮かべた。
うっ、確かにこれは気持ちいい――。
「ち、ちょっと! 抜けがけしないでよ」
「油断も隙も無いわね……!」
と、プリセラとアウラが慌てたように僕に迫ってきた。
裸の二人が左右から体を押し付けてくる。
そして正面にはティナがいて、僕の股間をあいかわらずまさぐっていて――。
完全に、ハーレム状態だ。
****
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