僕に似たキミと僕のお話。
いぬきのこ
第1話.鳥居とお賽銭箱
「俺、父さんの神社継ぐ事になったから。」
ある日父親がそう言い出した時、俺は最初耳を疑った。あんなに気難しくて、祖父にだって冷たかったのに…神社を継ぐ?それに、シングルファザーで忙しいって言うのに──。
「…なんで急に?」
俺が首を傾げそう聞くと、父さんは真剣な表情で
「ほら、父さんの神社って結構人気だろ?…しかも結構お世話になったしさ〜?」
そんなことを言っていたけど…9割は金目当てだろうな。
「それで…神社の整備は陽也に頼みたいんだが…いいか?」
…断ったら機嫌損ねるだろうしここは──
「うん、大丈夫だよ」
これが一番だな。
俺の名前は"谷川 陽也" 3日前、父親に神社の整備を頼まれたのだが……流石に広すぎないか?小さい頃に少し来たぐらいだし、鳥居くぐったぐらいだったから全然広さ知らなかっったな。中学入ってからも、全然来てなかったし────そんなことを考えていると、ふと賽銭箱が目に入った。盗っては行けないと思っているのに、何故か手が伸びていく。その途中
『我は見ているぞ。』
という声が聞こえたが、空耳に違いない。
それから俺は神社を整備する度に賽銭箱の中身を盗っていた。
なにかがおかしい…盗ろうとしてないのに。
…なんか色々考えすぎて疲れたな
よし、久しぶりに鳥居の方まで行ってみるか
鳥居に着くと、誰かがいた。髪色が俺と同じ…な〜んか奇妙だな。僕がその場を後にしようと歩き出した途端。そいつが近づいてきた。
「悪霊が憑いているな、排除しなくては。」
そう言いながら奴は俺に飛びかかってきた。
───✍️───
読んでいただき、ありがとうございます🙇♂️
初の作品で日本語・誤字・脱字 などおかしいところがあるかもしれませんが、暖かい目で見てくださると嬉しいです😭🙏
僕に似たキミと僕のお話。 いぬきのこ @ciba
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