限界ラノベ投稿者の戯言

誰に『面白い』と言ってもらいたい作品なんですか？

ラノベ投稿者なら、落選後にもらえる評価シートにこんなことを書かれた人もいるんじゃないでしょうか。

『１０代向けエンタメとして弱い』

あー、いててててててててて（激痛）

そう、そうなんです。

ライトノベルって１０代向けエンタメなんですよ！（な、なんだtt

まあ、実際の読者層は、調べたわけじゃないのでわかりませんが、各レーベルさんの評価シートから察せられる想定読者層は、総じて『１０～２０代の男性』と見れば良さそうに思います。

細かいことを言うと、受賞作刊行レーベルにMW文庫を抱えてらっしゃるD撃さんなんかは事情が違うんじゃないかという気はしますし、明らかにこれ女性向けだろという受賞作を出してる某レーベルなんかもあったりするので、一概には言えませんが（逃げ

若年層の男性が対象読者層ということは、その新人賞に投げ込む我々限界投稿勢も、若年層男性に向けて書かねばならないということです。当たり前の話かもしれないんですけど、これはかなり大事な要素なんですよね。

たとえば、アラフォー社畜が異世界転生して無双する系の話で、アラフォー社畜の悲哀を随所にもりもり書いたとしても、その悲哀に１０代読者が共感できるかは微妙です。

また、浮気された妻が旦那に復讐してもっといい男を捕まえる系の話とかもキツそうですよね。理由は言わずもがな。

『想定読者層を決める』

ただそれだけで、追うべき『面白さ』をかなり絞れるんですよね。これも企画の精度向上にはかなり寄与する情報だと思います。

「当たり前のことだろ」って思われるかもしれないですけど、実は結構重要です。僕は、これに気づくまでに１０ウン作費やしたので…（死

ちなみに僕は、３０代男性を主人公にした作品で某賞の最終選考に残ったことがあります。

ただ、その事実が「３０代男性が主人公にも関わらず若い世代に響く力を持っていた」と捉えるべきなのか、それとも「３０代男性が主人公だったからこそ最後の一押しが効かなかった」のかは、神（編集部）のみぞ知る…。

『面白さ』の話はまだ続くのじゃ。