色鉛筆イラストのメイキングをみてみよう
第6話
色鉛筆イラストのメイキングをみてみよう
準備するもの
●色鉛筆
●鉛筆削り
●線画
●試し塗り用紙
このメイキングでは36色セットの色鉛筆を使用します。
色鉛筆は色数が多いほど色の選択肢が増えるため塗りやすいですが、スタンダードな12色セットのものでも十分色鉛筆でイラスト制作は可能です。
線画は今回はデジタルで描いたものをプリントアウトして使用します。
もちろんアナログで直接描いた線画に着色しても構いません。
また色の発色を確認するために、作品とは別に試し塗り用紙を準備しておきましょう。
手順1:色ラフを作ろう
色鉛筆はデジタルに比べ修正が難しい画材のため、色を塗っていく前にイラストのイメージをしっかり固めておきましょう。
頭の中でイメージを固められる人は必要ありませんが、色ラフを作るのがおススメです。
線画をコピーしたものを用意し、簡単に色を塗って色ラフを作ると完成イメージがブレなくなります。
デジタル環境がある場合はデジタルで色ラフを作ってみてもいいでしょう。
重ね塗りやグラデーションを駆使して人物を着彩しよう
下地を全体に塗ってイラスト全体の雰囲気を掴みます。
下地は均一に薄く塗るのがおススメです。
人物の下地が塗り終わったらここから何度も重ね塗りをします。
一か所をいきなりマックスの濃さで塗らずに、全体の様子を見つつ徐々に濃くしていくのがポイントです。
そうすることでイラスト全体のトーンを合わせやすくなります。
赤、朱色の色鉛筆でリボンと洋服を、肌色で髪の毛を軽く塗り重ねます。
肌色とオレンジで前髪に混色グラデーションを作ります。
髪の毛をさらに塗り重ねます。
黄色、肌色、オレンジで髪全体を混色グラデーションになるように塗ります。
首の後ろの髪の毛は一段色味を濃くするため、薄紅色を重ねました。
苺はハイライトを残しつつ黄色、朱色、赤の混色グラデーションで塗ります。
朱色でリボンの影を塗りこんで陰影を出し、ピンクで洋服を塗り重ねて徐々に全体の色味を濃くします。
瞳に黒、藍色、水色の色鉛筆で薄く下地を作ります。
このときにハイライトの位置を水色の色鉛筆で描き込みます。
下地の上から青と水色の色鉛筆で、グラデーションを付けながら塗り重ねます。
ハイライトは白のまま塗り残します。
白目とレースに水色で影を付けます。
白目部分は単色グラデーションになるように塗ります。
洋服に朱色を重ね塗りし、色鉛筆の芯をとがらせて強い筆圧で影を描き込んでいきます。
肌色で肌に前髪の落ち影を作ります。
全体の色味を濃くするために髪の毛にも肌色を塗り重ねます。
髪のリボンをピンクと薄紅色で塗り重ね、瞳には薄く紫を追加します。
レース部分を水色で塗りこみます。
洋服部分は紙の白を完全に消すように、さらに上から朱色とピンクで塗り重ねます。
首の後ろの髪の毛は肌色と朱色を交互に塗って、色味のトーンを落とします。
この程度まで塗りこむと上から色が乗りにくくなるため、芯はやや尖らせて筆圧を強めて塗り重ねます。
下に塗りこんだ顔料のおかげで、筆圧を強くしても筆跡が付きにくくなります。
瞳を水色、紫、青、藤紫色の色鉛筆でさらに塗り重ねます。
瞳の上部は色が濃く、下になるほど薄くなるようにグラデーションを作ります。
レース部分をさらに水色で塗りこみ、髪の毛全体を黄色で塗り重ねて鮮やかにしました。
色鉛筆で塗ったイラストが完成!
背景を塗り、これでイラストの完成です!
色鉛筆でのイラスト制作でよくある質問を解決!
色鉛筆は失敗したら修正ができませんか?
ちょっとした失敗なら消しゴムやねり消しで塗った色をある程度薄くできます。 ただし色鉛筆は普通の鉛筆と違い完全に消すのは難しい画材です。 うっすらと色が残ってしまい完全には後戻りできないため、色や光源はしっかり考えてから塗りましょう。
おすすめの色鉛筆の練習方法を教えて下さい
四角形を描いて、その中を重ね塗りやグラデーションで塗ってみましょう。 重ね塗りやグラデーションは色鉛筆の基礎であると同時に、最も重要なテクニックでもあります。 これらが綺麗に塗れると色鉛筆塗りがぐっと上手くなります。
テクニックを覚えて魅力的な色鉛筆イラストに!
いかがでしたか?色鉛筆は実は奥が深い画材です。
今回紹介したテクニックやメイキングを参考に、ぜひ色鉛筆イラストに挑戦してみてください。
色鉛筆の塗り方 宅田汰久 @takudataku2020
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