色鉛筆塗りで大事な3つの基礎知識とは?
第5話
色鉛筆塗りで大事な3つの基礎知識とは?
広い範囲は筆跡を残さないよう丸い芯で塗ろう
広い範囲を塗るときは、色鉛筆の芯を丸めて塗りましょう。
左の画像のようにとがった芯で塗ると筆跡が残りやすく、色ムラになって汚く見えがちです。
芯がとがっている場合は試し描き用紙などに適当に塗って、ある程度丸くなったら本番の紙に塗るようにしましょう。
またやや鉛筆を寝かせて塗ったり、円を描くように塗ったりすると、より筆跡が目立たないです。
色鉛筆は筆跡を残さずに塗れると、イラストの見栄えがぐっと良くなります。
境界線部分は芯を尖らせて優しく塗ろう
色鉛筆塗りは、境界線までしっかり塗れていると見栄えがグッと良くなります。
広範囲は芯を丸くして塗るのがおススメですが、丸い芯で境界線部分を塗ろうとすると、綺麗に塗れず色がぼやけてしまいます。
そのため、境界線部分は色鉛筆の芯をとがらせて端まできっちり塗りましょう。
ただし、強い筆圧で塗ると境界線部分だけ筆跡が残ったり、色が濃くなったりするおそれがあります。
力を入れずに色鉛筆を指先だけで持つようにし、弱い筆圧で塗ると芯がとがっていても筆跡が残りません。
中央と同じ濃さになるまで何度か塗り重ねて調整をしましょう。
重ね塗りで色に深みを出そう
デジタルイラストのような塗りを色鉛筆で行うとき、最も大切なポイントは重ね塗りです。
色鉛筆で上手く塗れないと感じるときは、重ね塗りによる塗りこみが足りていないケースが多いです。
色鉛筆は重ね塗りのテクニックを使うことにより、見栄えが良くなりクオリティがぐっと上がります。
単色重ね塗り
これは同じ色の色鉛筆で塗り重ねる回数だけ変えた図です。
同じ色でも、筆圧の調整をしたり塗り重ねることにより色味に変化をつけられます。
全ての場所が1度塗っただけだと、塗りこみが足りずイラストが薄くのっぺりした印象になります。
色々な濃さを塗り分けられることは色鉛筆塗りでとても大切なポイントです。
重ね塗りは最初は筆跡を残さないように弱い筆圧で塗り、何度か塗り重ねて上から色が乗りにくくなったら徐々に筆圧を強くして塗りましょう。
単色グラデーション
単色重ね塗りの応用で、色味を徐々に濃くするとグラデーションになります。
グラデーションが作れると、画面が一気に華やかになります。
グラデーションを作るときは、重ね塗りの要領で上の図のように範囲を分けて塗り重ねる回数を徐々に増やしていくといいでしょう。
ただし重ね塗りの範囲をきっちり分けすぎるとグラデーションにムラができるので注意してください。
薄いところは軽い筆圧で塗り、濃くなるにつれ徐々に筆圧を強めましょう。
混色重ね塗り
単色重ね塗りの応用で、複数の色を重ね塗りし、混色するテクニックです。
これにより色鉛筆のセットには入っていない色の表現も可能です。
色鉛筆は先に暗い色を塗ると色が濁りやすくなるため、通常は明るい色を先に塗り、暗い色を上から塗り重ねましょう。
ただし混色重ね塗りは最初に置いた色の発色が強くなるため、塗りたい色のイメージに合わせて、あえて暗い色から塗る場合もあります。
混色重ね塗りは強い筆圧で塗ってしまうと綺麗に色味が混じらなくなるため、注意が必要です。
最初に塗る色をとても弱い筆圧で薄く塗ることと、1回ずつ塗って終わりにするのではなく交互に何度か塗り重ねることが大切です。
混色グラデーション
複数の色を使ってグラデーションを作ることを混色グラデーションといいます。
混色グラデーションを作るときは、使う色を全体にざっと塗った後に重ね塗りで徐々に濃くしていきましょう。
色と色が交わるところは筆圧を徐々に弱くし、2色を交互に塗ることで境界線が綺麗になじみます。
講師が教える大事なポイント
最初からマックスの濃さで塗らないこと
最初からマックスの濃さで塗ってしまうと境界線が綺麗になじまないため注意しましょう。
混色グラデーションでは色鉛筆の色選びが大切
青から黄色へのグラデーションを作りたい場合、青と黄色の2色の色鉛筆だけでも制作可能ですが、難易度が高く仕上がりも汚くなりがちです。 青➡緑➡黄緑➡黄色と4色の色鉛筆を使えば簡単に綺麗なグラデーションが作れます。 その他にも赤から黄色へのグラデーションを作りたければ、赤➡オレンジ➡黄色など、近い色味を複数使ってグラデーションを作るようにしましょう。 混色グラデーションを作るときは使う色を最初にしっかり確認しておきましょう。 混色グラデーションが作れると、より複雑な表現が可能になります。
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