第5話 XO醤炒雙鮮(エビとイカのXO醤炒め)
本日の魚介国の王、ユキさんが元気に
「じゃあ、今日はエビとイカのバツマルジャン炒めね!」
と言った。俺は、(ああー、いいなぁー)と思う。この店に初めて来た日は俺が魚介王だったが、その時から、ユキさんはこの料理名を読めるのだろうか、とワクワクしながら待っていた。予想通りのすっとぼけ、しかもなかなかの声量で披露され、俺は非常に満足している。
と、思っていたら。
「って言うと思った? XO醤炒めにしまーす」
とニヤニヤしながら言われた。
「……知ってんだ」
「知ってたよ。あと、ミライくんは俺が知らないと思ってるってことも、知ってたよ」
悔しいことに全てお見通しだった。
「こないだ舞さんに楽楽の話してさぁ、メニュー一緒に見た時に教えてもらったから!」
「こないだ知ったんだ」
舞さん、余計なことを。いや、こんなことなら初回に注文してしまえばよかった。後悔を抱えながら、俺は鶏肉とカシューナッツ炒めを選んだ。悔し紛れに、もう一つ踏み込んでみた。
「でもさ、XO醤って何なのか知ってんの」
「うわ、またそのパターン? 知るわけないよねぇ。でもこれに関しては俺は調べないよ。その方が面白いじゃん」
ユキさんの弁では、Xと付けられている以上、「X感」、つまりは謎感を尊重すべき、と言うことだった。確かに一理ある、と思ったので、俺もそれ以上の追究はやめておいた。
「ミライくん明日何時ごろまで空いてる?」
「あー、俺明日の夜友達来るから、十五時には帰ると思う」
「お、珍しいねぇ」
「でさぁ、ドンジャラやるぞ」
ユキさんはハッとした様子で目を見開き、そして、とうとう来ましたか……と言ってニヤリと笑った。
「でもな、これ初めてじゃないからな? 先週の金曜、もうみんなでドンジャラやったから」
「うそっ……どうだった?」
「明日再びドンジャラ会が開催されるってことがさ、答えだろ」
ユキさんはホッとした様子で、そっかそうだよね、と言った。
俺とユキさんは、もうずっと前から、ドンジャラ会に備えていたのだ。
昨年の十二月、その日俺は大学から真っ直ぐ実家に――帰らず、ユキさんのカフェに行った。ふわふわハニーラテとクッキーを注文し、他のお客さんがいなくなるのを待って言った。
「そういえばさぁ、俺一人暮らしするかも」
あの頃はまだ「だからいつでもウチ来なよ」なんて言える間柄じゃなかった。
「え、そうなの?! 実家出るの?」
「母さんが春から転勤になるらしいわ。色々身軽になったし」
「それ、俺まだ聞いちゃダメなやつじゃない……? でもいいね、友達が家に入り浸ったりしてさ。大学生の一人暮らし、楽しいよ。懐かしいなぁ」
そこに関して俺は、二つの心配事があった。いや、あの頃の状況からしたら、まだ杞憂だったんだが。
一つ目の心配事はまだ話しづらいな、と思って、二つ目の心配事について切り出した。
「あのさ、俺マージャン出来ねぇんだけど」
「えっ、何急に」
「一人暮らしの男子大学生、マージャンするんだろ」
ユキさんは、ええーと言いながら笑って、
「まぁやらなくもなかったけど、別に朝までマージャン、とか、のめり込むみたいなことはなかったかな」
と言った。のめり込まずとも、やっぱりやってたってことだ。
「ミライくん、びっくりすると思うけど、俺すごく強かったの」
「えっ?」
この店に来るようになって二番目くらいの大声が出た。一番は、告白した時。
「予想通りのリアクションしてくれるねぇ。そう俺全然強そうに見えないでしょ。でも実家で兄弟に揉まれてたから。ドンジャラで」
「ユキさん兄弟居るんだ」
「うん、三兄弟の真ん中だよ」
「うわ、ぽいなぁ」
優しくておっとりしてて、でも気の付く感じは、真ん中っ子ぽさがある、と思った。いや、そんなことより
「ドンジャラやっててマージャン上手くなるのかよ」
「だってやること一緒じゃない? 役が違うだけで」
まぁそうと言えばそうだけど、それならストレートにマージャンから始めた方がいい気がする。
「ミライくん、クリスマスプレゼントにドンジャラ買ってあげようか」
「舐めんなよ」
十年前に通過すべきクリスマスプレゼントだ。
「いらないけど、何でマージャン牌じゃないんだよ、いやいらないけど」
「だってさぁ、流石に高校卒業したての人にマージャン牌プレゼントは不健全じゃない?」
ドンジャラは健全を超越している気がする。だが、俺は名案を思い付いてしまった。名案とはいえちょっと切り出すのに躊躇して、ユキさんの兄弟の年齢差とかいう、さして興味のない話題をひとしきり話した後、
「そういえばさぁ、ドンジャラ? ユキさん一緒にやってくれるなら貰ってもいいよ」
ユキさんは一瞬ポカンとした後、顔を手で覆いながら後ろを向いて、どうしようどこから突っ込もう、と笑い声で言った。
「ミライくんってホント……いいねぇ」
「言葉選ぶな」
「いいよ、進呈させてください。でも二人でドンジャラやるって、人数とか場所の問題どうするの」
改めて問われ、俺は大分苦しいと知りつつダメ元で言った。
「人数は、二人一役で何とかしようぜ、場所は……俺かユキさんちでいいじゃん」
俺もまた、言葉選びの時間を取ってしまった。その分変な空気になりそうだと分かっていながら、スッと言うことができなかった。
変な空気にはならないが、ユキさんに即答されてしまった。
「ダメです」
「何で?」
「ダメだから」
ダメの一点張り、で助かった気がする。明確に理由を言われると、いよいよ変な空気になりそうだから。
「え、じゃあどうするどこでやんの」
「うーん……ミライくんの実家は?」
「いや、母さんいるぞ」
「だからこそだよ!」
実家で、十個上のお兄さんとドンジャラ。子守りか。
よく分からない提案ではあるが、健全にドンジャラする、それはいい話だと思う。とりあえず母さんに聞いとく、と言ってその日は帰った。帰宅して母さんに話すと
「いや、『そういうわけで』ってどういうわけなのよ」
「今話したことが全てだから」
「えー、まあいいけど。私居てもいいの」
居てもいいの、って。居ない方がいいでしょ、じゃないのか。
「だって、ちょっと見てみたいし。そんな謎の集いとそれを提案する二十八歳」
分からなくもないが、好きな人と居るところを親に見られるなんて恥以外の何物でもない。とはいえ、頑なに二人っきりになりたいと主張するのも変……いや同性の友達同士なら親がいるとダルいって顔していいのか? いやでも母さん居る前提でユキさんは提案して来たし、まずいそろそろ答え出さないと変な感じに、いや変な感じになるっていうのも俺の自意識過
「その人のお店の定休日っていつなの」
「……月曜」
「平日か、シフト希望出すから、日程早めに教えてね」
母さんの中ではもう答えが出ていた。決断力のある人だ。俺にも遺伝して欲しかった。
当日、実家近辺の一番大きな駅で待ち合わせし、最大手のおもちゃ屋に向かった。
俺は、実は事前に軽く検索していた。色々驚くことがあった。まず、ドンジャラは、キャラクター違いで何種類も商品がある、ということ。俺は、青いロボットのものしかないと思っていた。
そして最も衝撃的な事実。「ドンジャラはマージャンとは全く別物の遊びなので、ドンジャラでマージャンが上達することはありません」という内容が、様々なサイトで言及されていたことだ。しかし、俺は見て見ぬフリをした。ユキさんをがっかりさせたくないし、俺はもう既に、普通にドンジャラがやりたくなっていた。もちろん、対戦相手は誰でもいい、なんてはずはない。
「さあミライくん、好きなキャラクターをお選びなさい」
「十八にもなって好きなキャラクターなんかねぇよ」
「そう? じゃあ俺のおすすめの、ちいさくてかわいい子たちにしていい?」
「絶対ダメ」
俺はオーソドックスな、青いロボットのドンジャラを選んだ。レジで
「プレゼント用ですか?」
と聞かれ、ユキさんが間髪入れず
「はい!」
と言った為、ツリーやヒイラギ柄の包装紙でラッピングされることになってしまった。
「ミライくん、リボン何色がいい?」
「……ラッピングいらない」
「落ち着いてミライくん。このメンツで、ご自宅用にドンジャラ買う方が目立つよ。俺たちは、親戚の子のクリスマスプレゼントを買いに来た、いとこのお兄さんたちだよ」
「……青」
「いいね! 中身とのカラーコーディネートだね!」
うるせえよ、と突っ込みたかったが、今買っていただいているのは俺の誕生日プレゼント兼合格祝いであると思い出して耐えた。
実家の玄関で、ユキさんは母さんに
「お休みの日にお邪魔してすみません。佐藤と申します」
と挨拶をし、お茶菓子と、ユキさんの店のコーヒーの詰め合わせを渡した。ちゃんと挨拶している風だが、実家でドンジャラやろうと提案してきた時点で変な人ではあるんだよな、と不思議な気持ちになる。ユキさんは、俺が頻繁にユキさんのカフェに行っていることは言わなかった。単に、予備校の目の前の店なので顔見知りになって、ということにしてくれた。
「お待ちしてました、どーぞどーぞ」
ニコニコして招き入れてはいるが、母さんも、息子が急に十歳も上の大人を「友人」と称して連れてきて、昼間っからドンジャラしようとしているという展開に、もっと疑問を持つべきだ。二人の変な大人たちのおかげで、この会が実現しているのだ。いや、俺も含めると三人なのか。
リビングでお茶しながら、ユキさんが持ってきたお菓子を食べる。
「未来がご迷惑かけてませんか」
「いえいえ、ミライくんとお話ししてると楽しいので」
「未来、家の外で喋るんだ」
「舐めんな」
まるで家庭訪問のような空気のお茶の後、じゃあ、と言って俺の部屋に移動した。俺たちはこれから、ドンジャラをするのだ。
ユキさんが説明書を読みながら言った。
「へー、知らなかったけどドンジャラって二人対戦もできるんだね!」
「いや、ダメだ。ちゃんと四人でやる」
「ちゃんと、ってそのうち二人は架空だよ……?」
そもそもが「ドンジャラとマージャンは別物」と言われているのに、これで二人対戦なんていうアレンジを加えたら、いよいよ何してるか分からない。
自称「ドンジャラすごく強い」ユキさんは、
「俺は三秒で打つからね」
とハンデをくれた。ユキさんA、ユキさんB、ミライA、ミライBの四人による対戦が幕を開けた。二人で左右に行ったり来たりしながら打っていく。正直訳が分からない。今、俺はミライAなのかミライBなのか。ユキさんはさすがに迷いなくサッサと打っていくが、
「これさ、シンプルに平行移動で身体が疲れるね……」
と弱音を吐き始めた。
三回対戦して思った。
「なぁ、これ運がすべてじゃね?」
ミライくんはドンジャラの奥深さを分かってない、と熱弁されたが、ミライAの動きとミライBの動きに因果関係がないのだ。同じマークの牌を三枚揃えなければならないが、どの牌が自分に来るかは、全くの運、である。要するにユキさんは、めちゃくちゃ運がいい人なのだ。
「ユキさんは幸せになるよ」
「えっ何、ミライくんドンジャラ占いでも編み出した?」
素早く打ちながらユキさんは言った。何でもないよ、と俺は答えた。運が良くて幸せに生きていってくれるなら、それ以上のことはない。
五回戦までやったところで、二人とも心身ともに疲れ果て、一旦お茶を飲んだり糖分補給したりして休憩をとった。
「一人暮らし、楽しみだねぇ。大学の友達って、お互いの家行き来して、高校よりもっと深く仲良くなれるからね」
ああ、と生返事しながら、俺は最近抱えている懸案事項を頭の奥から呼び出していた。
「何何、楽しみじゃないの」
「いや、深く仲良くなってさ、深く話すようになったら……」
その先、何と言っていいか分からなかった。俺は、少なくとも表面上は、ユキさんの友達で、でもユキさんには俺の気持ちを、ユキさんとどんな関係になりたいかを知られているから。もし、何も気にしないとしたら。「架空の片想いの女の子でっち上げなきゃいけないのかな」とか、「『俺は気にしないから、そういうの』なんて訳知り顔で取って付けたような受容をされるのかな」と続けたかもしれない。
ユキさんは、しばらく黙った後、少しだけ微笑みながら
「もし、ミライくんの不安が、俺が考えてる通りのことだったら……悩ませてごめんね」
と言った。俺は怖くなった。もうミライくんを悩ませたくないからはっきりさせよう、なんて言われたら、と。多分その気持ちは、しっかり顔に出ていたんだろう。
「あぁ、ミライくんが心配しているようなことを、言うつもりはない」
はっとして顔を上げると、ユキさんは真っ直ぐ俺の目を見た。
「全然、ないよ」
じゃあ、さっき俺が想像したのとは逆のベクトルの、はっきりした答えをくれよ。この数か月間何度も考えたことを、口にしそうになり、堪えた。その代わり、さっき言えなかった不安を希釈して口にした。
「この先俺は、深く仲良くなった友達に、嘘を吐くかもしれない。『彼女いるの』とか聞かれて……本当と微妙に違うことを、言うかも」
こんなこと言われて、ユキさんは困ると思う。もう半年間、何の義理もないのに、俺はユキさんを縛り付けている。そのくせ、ユキさんが俺の想いに応えてくれた先のことに悩んでいる。いっそ俺と距離を置いた方が、ずっと楽だと思う。
「ミライくん、俺はドンジャラ占いできないから分かんないけどさ、ミライくんには、悩まず幸せでいて欲しいよ」
たぶん、俺の悩みをひと思いに取り去ろうとしている。やっぱり、俺が心配しているようなこと、言うんじゃないか。このドンジャラ、これから先どうしようかな、ドンジャラ見て泣く人生、意味不明で嫌だ。そう考えていたら、ユキさんははっきりと言った。
「でも、この件に関しては、俺はミライくんを悩ませることを、自分に許したね。悪いけど、悩んで」
さっきから俺達ずっと、大事な部分をぼかしながら話している。でも、もうガキじゃないから分かる。ユキさんは、俺が悩みながらもユキさんを縛り付けているこの状況を、受容している。そして、その先にある、俺たちの姿も。
ユキさんの目の力がふっと緩んで、また仄かな笑顔になった。窓からオレンジの夕日が射す。
「友達との兼ね合いはねぇ、悩むよね。俺も、どうしようかなってずっと考えてる時期あったし、ミスったなって思うこともあった。こうすればいいよって、教えてあげられたらいいのにね」
「いや、大丈夫」
自分でも驚くくらい急に、考えていたことが声になって飛び出した。
「ちゃんと、自分で悩む。もう、ガキじゃないから」
「そっか。じゃあさ、俺が力になれることでも、俺じゃ全然頼りにならないことでも、なんでも話してくださいよ」
そう言ってユキさんは、ユキさんBの位置から、ミライAの位置にいる俺の背中をそっと叩いた。ドンジャラ前にして、俺たちはえらくセンチメンタルになっていた。
そこから八か月経った先週の金曜日、「前期テストお疲れ会」と称して、友達二人が俺の部屋に泊まりに来た。たこ焼きの食材の買い出しに行ったスーパーで、平岩は
「俺今日めちゃくちゃ食べられる気がするわ」
と言って、カップラーメンやイカリングをどんどんカゴに放り込んでいく。
「お前絶対残すだろ。せめてイカリングから食えよ、カップラーメンから食うなよ」
「いや、ゼロ次会でカップラーメン食べようと思ってた」
「本会場でゼロ次会すんな」
一瞬姿を消していた木村は、アイスを持って戻ってきて、何も言わずにカゴに入れた。
「お前買い物の序盤でアイス入れんな溶けるだろうが」
「うん、だから皆急いで」
賑やかなスーパーでは自然と声が大きくなる。部屋に帰るまでの時点で、既に喉が痛くなるくらい喋っていた。
俺たちはタコの高さに慄き、ソーセージやチーズ、チョコやキムチを突っ込んだ、タコ不在の「たこ焼き」を腹いっぱい食べた。俺以外の二人はもう二十歳だから、平岩はハイボール、木村はカシスオレンジを飲んだ。辻も飲めばいいのに、と言われたが、俺の初めての酒は、この部屋では飲まない。
ダシとキムチの焦げた匂いが充満する部屋を、二人が適当に物色していく。平岩が
「オイ! やばいもん見つけたわ」
と声を上げた。手には、青いロボットのパッケージ。
「箱ピカピカじゃん……」
「何、辻は俺たちの為に買ってくれてた?」
口々に言われ、いや彼氏に貰ったんだよ、なんて答えず
「景品で当たった」
と言った。なんの景品だよって自分で思ったけど、ほろ酔いの二人にはそんな疑問は浮かばなかったらしく、スルーされた。片付けよう、と言いながらとりあえずすべての食器類を流しに突っ込み、俺たちはドンジャラをした。
「ミライくん戦績はどうだったの?」
イカをつまみながらユキさんが言った。
「三人だからさ、俺が辻Aと辻Bになったんだけど」
「うわ、懐かしいなぁAB分身方式!」
ユキさんが、目が無くなるくらい笑っている。
「そんで、『辻は戦闘力をAとBに二分してるから恐ろしく弱い』って言われた」
引き続き、ユキさんは上を向いて笑った。
ユキさんが笑っている間に、俺もエビを口に入れる。ピリッとして、コクがあるタレの中から、エビの甘味が顔を出す。この店って、ホント火加減が上手いよなぁ、と思う。抜群に旨いけれど、どれがXでどれがOの旨さなのか分からない。ただ全部ひっくるめて、XO醤は旨い。
「ずっとしょうもない話ばっかしてて、深い話とか一切しなかったぞ」
俺が言うと、ユキさんは笑いを少し落ち着かせて、
「いいね、楽しい夜だったんだね。明日もドンジャラやるくらいだもんね。俺の初めてのプレゼントがお役に立ってて嬉しいなぁ」
と言った。
平岩と木村に見せない辻Xと、パッと見マルみたいな辻Oと。今はまだ、どっちもひっくるめて「ドンジャラが弱い辻」でいたい。何せ、辻Xの方は俺にもよく分からないし。
実家でドンジャラをやったあの日、ガキじゃないつもりだけどまだガキだった俺は、大事なことを言い忘れていた、と思い出した。
「ユキさんも、何でも話せよ」
「えぇ、俺最近そんな楽しそうな会とかやってないよ?」
「そういうことじゃない」
相変わらず俺は、大事なことをぼかして話してしまう。後でユキさんの部屋で、順を追って伝えていこう。賑やかな町中華屋には、大事なことをぼかしたセンチメンタルな会話は似合わない。それに俺たちは、大事なことをぼかして伝え合う必要は、もうないんだから。
町中華屋のマイコー 早時期仮名子 1/19文フリ京都出店 @kanakamemari
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