界晴　──青防の守り人　IF──

　SF・Xのような馬鹿げた事象が起きてから数十年。人類は常に命の危険に瀕していた。
　異星の〈門〉から侵攻する〈エイト（Artificial Technology Organism）〉は友好的意思を持たない機械生命体。人類はそれまでの劣勢から、徐々に形勢を逆転させようとしていた。
　そんな中、第X世代可変型航空戦闘用ウィリアー〈肆律（しりつ）〉を駆る、世界連合軍第五航空フレーム・ウィリアー小隊隊長補佐の冴島澪（さえじま　みお）中尉と副操縦士（フライト・オフィサ）の篠森叶多（しのもり　かなた）少尉は戦闘中に、敵に乗っ取られた自身と同じ機体を見る。二転三転する戦況、別れと出会い。これは、〈青防の守り人〉のある可能性の話──。