バトロワね。いいわ、殺しまくってあげる
詩奈(しな)は起きてすぐに武器製作所へと向かった。
中に入ると作成可能武器が増えていた。
刀にナイフ、そして待ち望んでいたグローブがあった。
「これしかないわ。やるしかない」
さっさと素材を箱に入れて楽しみにまっている。
少し待ってようやく完成したため詩奈は即座に取り出して装着した。
「なかなか良いじゃない。あの強度なら私でも使えるんじゃ無いかしら?」
詩奈は嬉しそうにしながらデバイスから仕舞うを選択してそこに放り投げた。
「後は装備を新品にして素材を集めておしまいね」
詩奈はそういうとピッケルと斧を出して爆速で回収した後スライム上下を新品にしてデバイスに仕舞ってから寝た。
朝になって詩奈は起きてすぐにうがいをしてからカロリーメイトと水を飲んでいた。
「そういえばルームサービス。今からバトロワに切り替えることってできるかしら?」
詩奈は気になっていることを聞いた。
「今から変更はできませんね。でしたら明日の朝からの変更でもよろしいですか?」
ルームサービスの提案は予想通りだったため詩奈は即座に頷いた。
「わかったわ。じゃあ明日からバトロワに変更お願いね」
「承知いたしました。では明日からのバトロワに向けてのご説明をさせていただきますね」
詩奈は特にやりたいことがないため聞くことにした。
「まずはセーフティゾーンの説明から。バトロワ中も今まで通り自宅がセーフティゾーンとなっております。しかしバトロワ中は家を中心点に置いた時の直径3m程と少し広くなっております。そしてセーフティゾーンに入るとその日の残り人数から順位が割り出されるという感じでございます。そして次はランクの説明ですね。ランクは現在5つございますね。順番も非常にわかりやすくS、A、B、C、Dとなっておりますもちろん上にいく程かなり格が変わるので面白いですよ。そしてランクを上げる条件ですが三日間連続で三位以内に入るということです。先程家に帰った時の残り人数から順位が決まると言いましたがダウンを取った数でも順位が上がったりしますよ。もちろん殺してもOKです。補足ですが3回死んだら人生終了なのでご注意くださいねバトロワの概要はこんな感じですね。あと不意打ちや遠距離攻撃などなんでもありなんで所持品はきちんと管理しておいた方がいいですよ。以上で説明を終わりますが何か質問はございますか?」
特に気になる点はなかったので詩奈は説明のお礼を言ってからスライム補充に奮闘した。
とりあえず目に着くスライムをひたすらに新調したナックルでボコボコにして一日を終えた。
本日は夢を見ますか?YES NO
詩奈は迷わずNOとした。
何故か詩奈はこれを知っていたようだ。
「なんで知っていたのかしら?まあ気にしても仕方ないわ。バトロワ開始よ」
詩奈は起きて早々うがいをしてすぐにカロリーメイトを食べて装備を装着してさっさと外へ出た。
外に出ると自身の頭上にレベルが表示されていた。
「まだ2じゃない。まあこんなものはなんの指標にもならないわ」
詩奈はそう結論づけて相手を探しにいった。
少し歩くと前に同レベルの相手を発見した。
「先手必勝よ。死になさい」
距離にして40mはある相手に対して詩奈はスライム素材を取り出して軽く上に投げて思いっきり叩いた。
ビューン
もはや銃弾を彷彿とさせる速度で相手の後頭部に直撃した。
相手は頭蓋骨が粉砕されて即死した。
「あら脆すぎじゃないかしら?私と同レベなのに情けないわね」
詩奈はとりあえず殺した相手に近づいた。
するとデバイスが光ってなにやら通知が来た。
「獲得可能な物を取得しましたってそういうことね。これは便利でいいわ」
どうやら近づくと自動で回収してくれるようだ。
ちなみに消耗品は回収されないらしい。
詩奈は死体には興味が無いのでさっさと次の標的を探しにいった。
少し歩いていくと今度は3の相手を見つけたので今回は接近戦をするようだ。
「ちょっといいかしら貴方?」
「なんだお前は」
「お相手願うわ」
そう言って瞬間に急接近してそれなりの力で殴った。
「ぐはぁ」
すると詩奈の予想通りに脆い人間が膝をついて苦しんでいる。
「弱すぎじゃないかしら?こんなもんしかいないのかしらねこのランクは」
「ば、バケモノめ」
相手はなんとか立ち上がったが立ち上がった瞬間に詩奈に蹴り殺された。
グシャ
「やっぱり血はいいわね。誰であれ綺麗な色をしているもの」
詩奈は血を少し見た後に再度今度は8程度の相手を探しにいった。
3、4人ほど殺したところだろうか、ようやっと待望の8の相手が見つかった。
詩奈は全然見つからなかったことに腹を立てていたのか見つけた瞬間に即座にスライム素材を出して発射した。
ビューン ドン
どうやら相手は裏拳でスライム弾を応酬したようだ。
しかし少し痺れているように見えるのは気のせいだろうか。
「なんだ貴様、まさか2レベで私と戦うというのか?」
「ええそうよ。せいぜい死なないように頑張りなさい」
詩奈は軽めに動き出して軽ーくパンチをした。
相手はギリギリ見切って回避した。
「なかなか速いではないか。しかしその程度では私には届かないぞ」
「こんなお遊びでそんな評価とは貴方の目は死んでいるのかしら。その腐った脳みそに使われている身体たちが可哀想だから今から解放させてあげるわね」
「は?」
詩奈はこんなに探して見つけたのがゴミだと知った途端に流石にキレたのかそれなりで近いてねこだましをして相手にリアクションタイムを発生させてその隙に流体拳をぶち込んだ。
ドカーン
相手は彼方まで吹っ飛んでいって詩奈はスッとしたようだ。
「これでまた一つ世界が綺麗になったわね」
そんなことを言って詩奈は自宅へと帰っていった。
自宅の扉を開けて部屋に入るとルームルサービスが話しかけてきた。
「お疲れ様です詩奈さん。今回の結果は1位でしたよ。つまらない試合でしたでしょうが後二日間はこの順位をキープしてくださいね」
ルームサービスにそう言われて詩奈は少しうんざりしたがそれでもようやっとあの時のように戦場に来たと思うといいように思えてきた。
「わかったわ。まあどうせ何かあるとしても最終日でしょうから明日もまた人を殺しまくるわよー!」
最悪な気合いの入れ方をしてから詩奈は寝る支度をしてから寝た。
本日は夢を見ますか?YES NO
詩奈は迷わずNOとした。
夢の中で装備調達して目を覚ましたら既に戦場ってなんですか? 雪梛 @setuna_kasumi
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