誰かが遺したモノ

僕たちは、1度家に帰ってきていた


カゲ「今日からここが俺の家か!」


セリア「お前は野宿に決まっているだろう」


カゲ「なんでだよ!」


「まあまあそう言わずに...」


セリア「ふふっ...冗談だ」


セリアが席についたため、僕も席に着く

カゲは僕の後ろで立って(?)いる


セリア「さて、本題に入ろう。先程の戦闘で、1度だけ君の攻撃がカゲに当たったことがあったな。あの時どんな感覚だったんだ?」


「えっ?」


セリア「いいから答えろ」


「自分でもよく分かんないんですけど、グッて力を込めたら当たりました...多分」


「というかあの時見えてたんですか?」


セリア「安全な場所から見ていると言っただろう。それでだ。恐らくだが君が手に込めた力、それはいわゆる魔力というやつだ」


カゲが割って入ってきた


カゲ「っおいおいちょっと待った!。手に魔力を込めるとか聞いたことないぞ、どうなってんだ」


セリア「恐らくは、それが君の能力なのだろう。魔力を具現化する力、といったところか」


カゲ「...能力持ちってことは!」


セリア「そうだな。能力を持っているのは転生者と妖魔だけだ。君は何かしらの理由でこの世界に転生し、記憶を失った。ということだろう」


カゲ「お前スゲーじゃねえか!転生者ってのはな!もれなく最強なんだよ!お前もバケモンの仲間入りだ!!」


セリア「ちなみにだが、私も君と同じ能力を持っているぞ」


「そうなんですか!?そうしたら僕たち、お揃いですね」


セリア「っ!そ、そうなるな」


セリアが僕から目線を逸らす


カゲ「...俺はこういうのはあんま好きじゃねー」


セリアは咳払いをして、話を切り出した


セリア「それでだな、これもまた重要な話なのだが」


「重要な話が多いですね...」


セリア「君がこんなに早く力に目覚めるとは思っていなかったんだ。さっきの続きだが、君には頼りになる"武器"を使ってもらうおうと思う」


「武器...ですか?」


セリア「そうだ、少し着いてきてくれ」


セリアが歩き出した

僕とカゲもそれについて行った



----------------------



今、僕たちは階段を降りている

このまま進めば僕の目覚めた場所だ


セリア「あそこの扉、鍵がかかっていただろう?」


「あそこの扉?」


セリア「なんだ、見てなかったのか。ここの扉のことだ」


僕がいた部屋を出てすぐ、真横に扉があった

そういえばあった気がしなくもない

セリアは鍵を取り出し、扉を開けた


セリア「ここは倉庫なんだ。それも、とびきり大事なものを保管しているな」


カゲ「なんだ...!この先からとてつもない気配を感じるぞ!」


僕も言われて気づく

カゲの中でセリアの存在に気づいたあの時と似た感覚だ


「ここには一体なにが...?」


僕らは扉の先へ進んだ

あったものは小さい本棚と宝箱?のようなものだ


セリア「この箱を開けてみろ」


カゲ「気をつけろ!気配はこの中からだ!」


「分かってるよ...それじゃあ、開けるよ」


そう言い、箱を開けようとするが...めちゃくちゃ硬い 錆びているのか?

僕は全身をめいいっぱい使って開けた


「これは...ナイフ?いや、この長さだったら短剣?」


箱から出てきたものを手に取ると何故か力が湧いてきた


セリア「それは私の親が使っていたものでな。その中にはとてつもない量の魔力と妖力が封じられているんだ。刺した相手にその力を流し、相手は力の量に耐えきれず死ぬ」


「なんて恐ろしい...」


セリア「刃に触れるだけでもダメだ。ばちばち〜っとなる」


カゲ「お前そんなかわいい表現するんだな」


セリア「...そのナイフを寄越せ」


「あっはい」


すごい圧を感じたので素直に渡した

嫌な予感はしたが


セリア「おやおやおや?あんなところにいい練習相手がいるではないか」


棒読みだ


カゲ「お、おい待て!それをこっちち向けるな!」


セリア「問答無用!」


セリアはカゲに向かって思い切りナイフを投げた


カゲ「うわっ!」


カゲが驚いた時、ナイフは既にカゲの後ろの壁に刺さっていた

とても鋭いことがわかる

柄の部分まで完全に壁に刺さっているからだ


カゲ「セリア!危ねーだろ!」


その時だった

バチバチバチッ!

轟音が響くと共に部屋中に稲妻が走る


「うわっ!」


思わず目を瞑ってしまった







「...えっ?」


目を開けるとそこには、気を失っているカゲと

3人では持て余してしまうほどに広く、太陽光で明るくなった地下室があった






つづく


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

2人で1人の妖怪退治 やき @yakitoriA

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ