第12話 同人誌を作ることについての、ひとりごと

 こんにちは。桜野うさです。

 ネットの片隅で小説をアップしたり、公募に出したりして日々を過ごしています。



「近況ノート」で荒ぶっておりましたが、現在「文学フリマ京都9」にて頒布予定の同人誌を作成しております。



【同人誌作成日誌URL一覧】


 同人誌作成日誌①文学フリマ京都9編

 https://kakuyomu.jp/users/sakuranousa/news/16818093088483611836


 同人誌作成日誌②文学フリマ京都9編

 https://kakuyomu.jp/users/sakuranousa/news/16818093088716872034


 同人誌作成日誌③文学フリマ京都9編

 https://kakuyomu.jp/users/sakuranousa/news/16818093088848961099


 同人誌作成日誌④文学フリマ京都9編

 https://kakuyomu.jp/users/sakuranousa/news/16818093088906462356


 同人誌作成日誌⑤文学フリマ京都9編

 https://kakuyomu.jp/users/sakuranousa/news/16818093088965946116


 同人誌作成日誌⑥文学フリマ京都9編

 https://kakuyomu.jp/users/sakuranousa/news/16818093089063435425


 同人誌作成日誌⑦文学フリマ京都9編

 https://kakuyomu.jp/users/sakuranousa/news/16818093089137750945




 今回は人生で初の「印刷所に頼んだ同人誌」です。


 はじめて同人誌に出会ったのが高校生の時で、(※初参加はスパコミです)当時から「いつかは自分もこんな立派な本を作ってみたい」と思いつつ、ここに来るまで実に●年要しました。



 即断・即決・即実行できたり、創作だけに集中していればもっと早くに達成できたと思います。


 趣味も仕事も色んなことをいっちょ噛みしたり、なんかダラダラしていたらこうなりました。


 こんな人間でもタイミングさえ来ればやれるんだなーと、誰かのちょっとした希望にでもなれば幸いです。



 ●年間も出来なかったことが今できたのは、全部「タイミングがいい感じに重なったから」です。



 以前のエッセイで、私はメンタルをやったという話をしました。


 第2話 小説を書くことについての、ひとりごと

 https://kakuyomu.jp/works/16818093087790153465/episodes/16818093087794071056



 メンタルをやったせいで仕事は辞めました。


 今は「英断だった!!!」と自分を褒めまくりですが、当時はなんかこう、「負けちゃったな…」って強く思いました。


 そしてこうも思いました。


「私には何もないや…」


 と。



 仕事を辞めてすぐは寝ているばかりで何もできず、何かをしようという気持ちすらなく、辛うじて食事はとれるものの(食えるものを食うだけでしたが)、お風呂は毎日入れなくなりました。


 流行の言葉で言うと「お風呂キャンセル界隈」ですね。

 ただ面倒なんじゃなくて、入浴のハードルがバリ高になってしまうんですよ。

 ひとに会う前日とかはそれでも入りましたが。



 今はメンタルが回復したので入浴も以前みたいにできているんですが、できたことができなくなるって恐ろしいことだと思いましたよ。



 自分に何もなくなってしまった上に、新しく何かを得ることすらできない(と思った)わけです。



 少し回復して来ると、新人賞に応募するための小説の推敲作業ができるようになりました。

 あのタイミングで仕事辞めず、無理をしていたら小説を書くことすらできなくなっていたでしょう。


 だから無責任かもしれませんが、メンタルを壊してまで仕事をしている方を見ると「今すぐ辞めて!!!」と、思ってしまいます。



 無為の日々をお布団の中で過ごしていた私にも、一つだけ生きる希望がありました。

「文学フリマ大阪」への参加です。



 仕事を辞める前に、●年ぶりに同人誌即売会(※コミティアです)に参加していました。

 そこで脳を焼かれ、「同人誌即売会に私も出たい! ●年ぶりに同人誌を出したい!」と思いました。


 この時点でメンタルはかなり来ていましたが、働きに出ている緊張感のせいで諸々鈍化していたのだと思います。(退職後に倒れ込みました)



「こんなメンタルで本が出せるのか」「設営・サークル運営できるのか」「接客できるのか」

 不安はたくさんありましたが、とにかくやってみることにしました。



「本はコピー誌にしよう」「ブースは立派じゃなくていい」「ブースに誰も来ていない時はぼんやり過ごして、メンタルを温存しよう」

 と、なるべくハードルを下げたおかげで何とか無事に参加できました。



 そんなことをしている内に私のメンタルはどんどん回復して行き、今では同人誌を作ることが生き甲斐になりつつあります。


 物心ついた時からチラシの裏にボールペンで絵や漫画を描き、セロテープで製本していたので、これは「自分のやりたいこと」でした。


 やりたいことをしていると、ひとは癒されるんだなと身を持って知りました。



 うつ病にまで進行すると、やりたいことすら奪われてしまうのです。

 だから怖いんです。

 自分もなりたくないし、他のひとにもなって欲しくありません。

 なってしまった方にはすぐに休んで貰いたいですし、そういう方のために生活保護はあるのだと思います。



 大げさかもしれませんが、私が今こうやってそれなりに楽しく生きていられるのは、あの時コミティアに参加したおかげです。


 そのコミティアに参加したのはただの偶然です。



 ところで私には中学からの友達がいます。

 私がスマホを連絡先ごとぶっ壊したせいで、その子とは数年間連絡が取れない状態でした。


 たまたま去年の夏にその子と再び繋がる事が出来、会いました。

 で、

 会った帰りの電車の中吊り広告がたまたまコミティアのもので、友達と

「またどっかいこー」って話した時にたまたまその広告が目についたのです。



 これが小説で、新人賞に応募したら「こんな偶然ばっかで進行するのはちょっとね。伏線とかちゃんと張らないと」などと思われて一次落ちしたでしょう。



 上記の通り「タイミングがいい感じに重なったから」印刷所にお願いして同人誌を出そうとしています。


 今は見本誌の入稿&入金、同人誌の注文までやりました。

 順当に行くと来月の上旬には見本誌が手元に届くことでしょう。



 では、そんなところで!

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【エッセイ】とある創作者の、ひとりごと~時々インターネット老人会(個人開催)~【自分語り】 桜野うさ @sakuranousa

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