猫と漕ぐ胡蝶《春》

マスク3枚重ね

小舟と流れる桜の花弁

澄んだ湖ほとりに小舟がひとつ。主人の酒舐め千鳥足ならぬ千猫足。眠さに負けて小舟の上で小舟を漕ぎ出すは吾、猫ぞ。桜の花弁が浮かぶ澄んだ水。蝶が羽ばたき小舟に止まる。僅かな揺らぎ、猫と一緒に小舟を漕ぎ出す。春風気ままに旅をする猫と蝶、花弁と共に流れてく。目が覚めた猫、ここどこぞ?蝶は知らぬと波紋を残し飛んで行く。



吾猫ぞ 酒舐め寝るも ここどこぞ 蝶は知らぬと 波紋を残す

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