白い薔薇の未来の途中(短編)

CENTRAL ROSE

バカンスからの帰り道

黄昏時、一台のオープンカーが走る。


「良いバカンスだったわ」

アヤが赤いドリンクを飲みながら景色を眺める。


「任務も早く終わって良かったね。ロア達のお土産も沢山買えたし」

運転しながら神父ルカスがアヤがご機嫌で微笑む。



その頃、教会では…


「ロアー!そろそろ中入るミャー」

不気味なぬいぐるみのデディが、薔薇に水をあげているロアに話しかける。


「うん…今…行く…あれ?お客…さん…?」

ロアが立ち上がると、教会の入口で白い髪の女性を見つける。


「ん?!女か?…美人だミャ〜

なぁ、ロア!神父様達は留守だって教えてやれよ!」


ロアの肩に乗って指示するデディ。


「う、うん……。あ、あの…」

恐る恐ると女性に近づくロア


「!…あ…す、すみません…この教会の方…でしょうか?」

女性は慌てて振り向き、ロアを見る。


「あ…う…うん。…あの…神父様…いない…留守」


「え?…あ、あの…!…この教会に!メアリというシスターはいませんか?!」


白髪の女性は勢いよくロアに近づくと

急に大声で質問されて体がビクッと跳ね、後ずさるロア。


「え!?っあ…い…いない…と…思う…見た事…ない」


「…あ…そ…そうですか。

ご…ごめんなさい…確かに…ここだったはずなのに…

あ…あの…神父様は今日は、お戻りになりますか?中で待たせていただいても

よろしいでしょうか?」


「…あ…えっと……は、はい。…」


思わず頷いてしまうロア。


「ありがとうございます」

白髪の女性が教会に入って行くとロアが何かに気づく。


「?…この…におい……」


「ん?!…なんだ?ロア…どうした?」

女性がいなくなった事を確認してデディが動き出す。

ロアの様子に顔を覗き込むロア。



「今の人の…香り…て…天使だ…天界のニオイ…」


怯えるように、白髪の女性が入っていった扉を見るロア。


「ハァアアッ?!や、やべーぞッ!は、早くアヤ様達に知らせないと!」


「う、うん…!」


To Be Continued…

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