第2話

私はそう思い込んでいた___だけだった。

そこらじゅうから悲鳴が聞こえる。

私は耳を押えてその場にうずくまった。

どれだけだっただろうか。

夏と言うだけあってまだ明るい。

きづいたら何かが校門から出ていった。

私は、興味本位で教室に戻った。




見たくなかった。


蒼空が__。

…………………











ううん。これはきっと蒼空じゃない。


きっとそうだ。


蒼空は女の子と手を繋ぐわけが無い。


そうだ。いっその事ここで私も死んで…。


いいや、違うか。







そこで私は目が覚めた。


やっぱり夢だった。


目の前には蒼空がいた


??「凄いうなされてたよ?」

蒼菜「ありがとう。大好き」

??「あはは、ありがとう」



蒼空、蒼空、蒼空

蒼菜「蒼空…」


??「蒼空…?」


蒼菜「ううん、なんでもないよ、波瑠(はる)」


波瑠はきっと蒼空の生まれ変わりだ。

そうだ。そうだ。

それ以外ありえない。


蒼菜「大好きだよ、蒼空っ♡」


波瑠「……?」


こうして。私たち蒼菜と波瑠は何かに食べられ、人類が滅亡してしまった。


蒼空と一緒に。

一緒に死ねた。

これからもずっと一緒だよ♡










✄-------------------‐✄

解説⬇️






蒼菜は蒼空の事がずっと好きだったけど、ただの友達でしかいられなくて、彼女が出来てて蒼菜は好きという気持ちにもう1回気付かされて自分を気持ち悪く感じてしまった。

そんな状態で屋上に向かい、なにかからたまたま逃げられた。

けど蒼空は彼女と幸せそうに死んで、蒼菜はそれを見て苦しくなった。


蒼菜はそれを夢として思い出していて。波瑠という蒼空にそっくりな男性と出会い

それを蒼空と錯覚して生きている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

人類最後の日に愛を伝えよう @satoooooo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る