闇バイトかと思ったら、光のバイトだった件

卯月 幾哉

本文

 ヤバいバイトに応募してしまった。


 「短時間高収入」の宣伝文句に飛びつき、インターネットの怪しげなサイトで登録したら、すぐにチャットアプリで連絡が来た。


『◯日に□□町へ』


 ……これ、いま話題の〝闇バイト〟ってやつかもしれない。




 指定の場所に行くと、一軒家の前に強面の男が一人。

 ビクついている俺に男が言う。


「俺の言う通りにすれば大丈夫だ」

「……は、はい」


 俺は震える声で返事をした。


 男が玄関のインターホンを鳴らす。


「こんにちはー。〝光〟の営業です」


 ……あ、これ大丈夫なやつだ。


 なお、仕事はブラックだった。



(了)

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闇バイトかと思ったら、光のバイトだった件 卯月 幾哉 @uduki-ikuya

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