薄い蝶の羽根のように、美しく、儚げで、紙一重の危うさを秘めた物語。

略取と共依存の危うい境界線の上を、ひらひらと秋の蝶が舞う。

もうじき冬が来て、蝶は地に落ちるかもしれない。

それでも生きようと、今日も蝶は音もなく舞う。