第22話 【緊急配信】!!

 久々の更新じゃーい!!


 遅くなり申し訳ありません。


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「「やって来たぜ!黄泉ノ国ー!!」」


 俺と日向が叫ぶと同時に、コメント欄がものすごい勢いで流れていく。


 "きちゃーー!!"

 "ハイテンション日向ちゃん可愛い!"

 "黄泉ノ国ってマ!?"

 "この兄妹、顔が良すぎる"

 "刀命の配信いつもおもろいからスコ"

 "空?の色が禍々し過ぎて草生えない"

 "閻魔王っていたんだ..."

 "てか、最初から神力解放してるし..."


 盛り上がってるな。


「さて、色々説明する前に、ゲストを紹介するぞー。リアから自己紹介お願い」


 リアが大きく頷く。


「ご紹介に預かりました。セリア・アーシェリアです。刀命様達の足を引っ張らないように頑張ります!」


 "はっ!?"

 "セリア様だと!?"

 "夜月兄妹にセリア様とか過剰戦力でしかないだろ!!"

 "顔面偏差値の暴力だろ..."

 "画面が眩しすぎて見れないッ!!"

 "結婚したい"

 "無理で草"

 "は?刀命様とセリア様の間に挟まるなよ〇ソが!"


「Dだいばーず1期生、『星海の夜』の明空 星火よ。リアも言ってたけど、足手まといにならないように頑張るわ!」


「同じく『星海の夜』の天泣 海だよ!今日は、あの地獄の修行の成果見せてやる!!」


「ん、眠日 夜奈。よろしく」


 "ぬぁ!?"

 "『星海の夜』までいるのか..."

 "装備変わった?"

 "え...?"

 "セリア様や『星海の夜』が足手まといになる可能性があるってヤバくね?"

 "黄泉ノ国って、そんなにヤヴァイんだ..."

 "夜奈ちゃんw緊張感無さすぎるwww"

 神崎 颯

 "全員が異様なほど強くなっている...?"

 "完全にハーレムじゃねぇか"

 "強くなってるのマ?"


「ふむ、最後は儂じゃな。儂の名は、菊理媛命じゃ。兼業で閻魔王もやっておる。儂のことは、閻魔様とでも呼ぶと良い。それと、刀命よりも儂の方が強いのじゃ!」


 師匠が自己紹介をした途端に、コメント欄が止まった。


「のう、刀命。コメントが止まっておるぞ。配信に不具合でも生じたのではないか?」


「多分、師匠のインパクトが強すぎて、コメントが打てなくなってんだよ」


「なるほどのぉ。驚いてコメントも打てんのか!!」


 ニマニマと笑う師匠が可愛すぎてヤバい。


 そして、コメント欄が爆発する。


 "はぁぁぁぁ!?"

 "閻魔様!?"

 "ハッハッハッ...ん!?"

 "のじゃロリ!のじゃロリ!のじゃロリ!"

 "ロリロリローリロリ、ロリロリローリロリ"

 "1回寝てくる"

 "上のやつら通報した"

 "師匠やば..."

 "刀命より強いってヤバくない?"

 "世界最大戦力"

 "まじそれな"


 師匠がコメント欄見て、「むふー」ってしてる。


 可愛い。


 何故か、師匠の真似してよっちゃんまで「むふー」してる。


 こちらも、可愛い。


 師匠は身長が140センチくらいしかないから、よっちゃんと並ぶと姉妹に見える。

 実際は、師匠がこの中で一番の最年長だけどな。


「じゃあ、自己紹介も終わったことだし。師匠、現状の説明をお願いします。」


「うむ」


 師匠の表情が引き締まり、空気がピンッと張り詰める。


******


「...というわけじゃ」


 師匠の説明が終わる。


 本日2度目のコメント欄停止。


「まぁ、師匠の言っていることは全部本当のことだ」


「うん。配信を始める前に、師匠とお兄ちゃんと一緒に確認してきたから間違いないよ」


 1つのコメントが打ち込まれる。


 "俺達はどうなるんだ?"


「心配することないさ。俺達がいるんだからな!」


「お兄ちゃんの言う通りだよ!」


 俺達の言葉に全員が頷く。


 そして、俺達を応援してくれるコメントが溢れかえる。それを見た全員の表情が、張り詰めすぎていたものから、穏やかだが覚悟を秘めている表情に変わる。


「うむ!良い面構えになったのぉ。では、妖魔狩りと洒落込むぞ!!」


 師匠は喉の奥を鳴らしながら笑い、神力を一点に集中し始めるのを見て、俺達も同じように神力や魔力を集中させる。


「うむ。皆も準備できたようじゃし、妖魔共のところへ転移するのじゃ」


 その言葉と共に、視界にとんでもない量の妖魔共が写る。


 その数、約数億匹にも及び、妖魔共の全てがSランク以上の強さを有している。


 だが、誰一人慌てることはない。

 

「放て」


 師匠の言葉と共に、それぞれが持ちうる技の中で最高の一撃を放つ。


「神喰流剣術 秘奥が


 刀命の一振で、現世よりも頑丈な黄泉ノ国の空間に一つの大きな斬撃痕が刻まれる。


「神喰流体術 秘奥が


 日向を中心に、空間か放射線状にひび割れる。


「神喰流双剣術 秘奥が


 星火を中心に、幾億もの斬撃の嵐が吹き荒れる。


「神喰流槍術 秘奥が穿


 海の一突きで、正面の数多の妖魔共が跡形もなく消し飛ぶ。


「神喰流魔術 秘奥が


 夜奈は右手を突き出し、眼前に超巨大な結界が出現し数多の妖魔共が閉じ込める。そして、勢いよく拳を握る。すると、結界は一気に小さくなり、最終的には中の妖魔ごと消滅した。


「神喰流魔術 秘奥が雷《いかづち》」


 セリアが腕を掲げた瞬間、百を超える滅紫けしむらさき色の雷が落ち、轟音を響かせ尽くを滅ぼした。


 しかし、それでも尚、魔物でいうところの超越種には及ばないが限りなく近い力を持った妖魔が約数千万匹残っている。


 状況は絶望的とも思えるが、刀命達は誰一人として、この状況に絶望していなかった。





 その理由は、遠くで佇む1人の幼子。


 ......いや、一柱の最強の神がいるからである。


 そして、口を開き幼くも威厳のある声を発し始める。


『小車は皿のふちめぐり、憂き世に浮かぶは縁なき咎人。閻魔の名において、この者らに判決を下す』


 それを聞いた瞬間、刀命と日向は、全身全霊で自分達全員に結界を幾億も重ねて張り、離れた場所へ転移する。


 転移した瞬間、その技は完成する。




「《無間地獄》」




 刹那、一億近くいた妖魔共が一匹残らず奈落の底へと堕ちて行く。その様子を、菊理はなんの感慨もなく見ていた。


「まだ、別の場所に妖魔は残っておるが、後は配下達でも対処可能な奴らじゃな」


"うわ......"

"えぐぅ"

"全員人間辞めてて草......生えない"

"スゥー......"

"まぁ、1人は正真正銘の神だけどね"


「師匠......それを使うなら先に言ってくれよ。マジで死ぬかと思ったわ......」


 げっそりとした表情の刀命が戻ってくるなり愚痴を言うが、菊理は幼い顔に妖艶な笑みを浮かべて言う。


「すまんのぉ。詫びとして、儂の体を好きにしても良いのじゃぞ?」


 刀命は少し顔を赤くし、星火達は、そんな刀命に冷めた目を向ける。



 一方で日向は、菊理に自分は襲って欲しいと言っている......


「それで、この後はどうするんだ?」


 あからさまな話題転換に、日向の欲望に少し引いていた菊理が答える。


「ふむ......一度、此方と異世界の冥界の境界線をお主らにみせるかのぉ。心せよ、本番はここからじゃからな」


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作者の小話


 本日12月7日の午後二時に、デビューした新人VTuberのLume(ルメ)さんの初配信を見たんですが、とても可愛らしいお方で、最後まで楽しく配信を見ることが出来ました。よろしければ皆さんも是非、一度ご覧になってみて下さい!


https://m.youtube.com/@lume_m



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祖父「孫よ、ダンジョン配信しないか?」 俺「いいよ」 ダンジョン攻略ついでに強者のプライドへし折ってくるわw 略:『孫ダン』 あくはに @Akhn496

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