姉は夫を愛していた。執念をたぎらせつつ、長い時間を費やして、ようやく夫を手中におさめた。そして、弟もまた、禁断の想いを燻ぶらせていて……。狂愛の獄炎にあがく姉弟に対して、天使のごとく愛をただよわせる男。その三重奏に、世界を超えてもう一人が加わるとき、狂騒は最高潮をむかえ……。お聴きになる際は、燃えあがる焔に巻き込まれぬよう、どうぞお気をつけて。
滑り出しは現代BL、その後だんだんとSFっぽいのか? と思うようになり、終盤では強い情念に背筋がゾクゾク。いろいろな要素を楽しめるお話です。