妹は恋人対象内ですか?

Kz幸(カゼサチ)

第1話

雪がだんだんと溶けて、至る所では桜の蕾が開き始める頃になっていった。私は大学2年生となり今は春休みの真っ只中、今日はバイトがなく家でゴロゴロしていた


ピロリンッ


家の中でゴロゴロしていると母親からメールが来た。


『来週から萌名もな東京の方の高校に通うから明日からよろしくね!』


「、、、はぁぁああ!!!!」


私はすぐに母親に電話をした。


「ねぇちょっとお母さん!!さっきのメールどういうこと!!」


「東京の高校に行くのは知ってるよね、それで女子高生が東京で一人暮らしって怖いからさ、それを萌名に言ったらお姉ちゃんの所で過ごしたいっていうから、、よろしくね!」


「え、、、ちょ、、、」


「あ、その代わり、食費とか仕送り送ってあげる」


母親がそういうと電話がプツンと切れた。私はあまりの急な出来事に驚き、立ちつくしていた。



あれから24時間が経ち、ついに妹が来る日となった。私はあれから散らかった部屋を片付けていた。そのおかげで大学で使う資料やたくさん積まれていたカップ麺の山も今ではきちんとまとめられており、ゴミはすっかりなくなっていた。


ピンポーン


11時くらいになると家のチャイムがなった。


「雪お姉ちゃん!!久しぶり!!」


玄関を開けると萌名が勢いよく私に抱きついてきた。


「久しぶッ、、ちょ、ちょっと萌名!急に抱きついてこないで!」


「え〜、だって久しぶりに大好きな雪お姉ちゃんに会えてしかも今日から同棲だよ!!」


「同棲じゃないわ!!」


そう、萌名は小さい頃からのシスコンだ。小さい頃は私がいないと泣いて、私がいるととっても甘えたがるほどのシスコンだ。


「ちょ、ちょっと近所さんに見られたら恥ずかしいから中入って!!」


「はーい!」


私は急ぐ急ぐ妹を家の中に入れた。




「雪お姉ちゃん大好きぃ、、、」


「はいはい、私も好きだよ」


リビングに入ると同時に萌名が私の膝に頭を寄せてきた。


「、、ね、ねぇ、」


「?なぁに、雪お姉ちゃん?」


「もうそろそろ離れてくれる?」


かれこれ30分くらい経っただろうか、その間萌名は私にデレていた。


「ん?や〜だ〜」


妹はその間いっつも外では絶対に発さないような甘い声で甘えてきた。

、、、、正直、、とても可愛い、、//絶対に本人には言わないけど、、、、//


「あ!!やっば今日バイトあるわ!!、萌名ごめん、今日帰り遅くなるからそこに置いてあるカップ麺でも食べてて、ごめん、!」


「えー、お姉ちゃん、、お姉ちゃんともっと一緒にいたい!」


「帰ってきたらいっぱい甘えてあげるから、待っててね。」


「わかった!お姉ちゃん!バイトがんばってね!」


私はテーブルの上のバッグを持って、バイト先へ向かった。



午後9時過ぎ、私は急いで家に帰っていた。本当はバイトが7時に終わり、帰ろうとしていたがその日はなぜかいつもよりも人が来ていて忙しく、2時間ほど長引いてしまったのだ。


「ただいま!、ごめんバイト長引いて遅くなった!」


私がそう言って玄関のドアを開けるとそこにはエプロン姿の萌名の姿があった。


「おかえり雪お姉ちゃん!!早く一緒に夕ご飯食べよ!!」


萌名がそういうと私の手を引っ張りリビングへと向かっていった。リビングへ入るとテーブルの上にはカレーライスが置いてあった。


「雪お姉ちゃんのためにカレーライス作ってあげたんだぁ!、雪お姉ちゃん早く食べよ!」


「萌名〜ありがと〜!!」


私はそう言って、萌名に抱きついた。


「お姉ちゃんのためだったらなんでもするよ!、じゃ!、食べよ!」


私たちは椅子に座り一緒にカレーを食べた。


「!!、とっても美味しい!」


「えへへ、お姉ちゃんのために愛情込めて作ったんだよ!」


家で家族と一緒に同じご飯を食べるのなんて久しぶりだなっと思いながら、楽しい時間を妹と共に味わった。


「あー、美味しかった、萌名が作ってくれたし私片付けるよ、萌名先にお風呂入ってていいよ。」


「え〜、私久しぶりに雪お姉ちゃんとお風呂入りたいな〜」


「小学生じゃないんだから一人で入りなよ、」


「ね〜、お姉ちゃんと一緒に、入りたいなぁ?」


萌名は甘い声を使って、私を誘ってきた。


「、、、わ、わかったから、じゃあちょっと待ってって、」


「へへ、やったー!」


萌名は久しぶりに一緒に入れることに嬉しがっていた。




食器の後片付けが終わり、私たちはお風呂に入る準備をした。


「久しぶりにお姉ちゃんとお風呂、、!!」


「ちょっと、なんかキモイことしたら私すぐ上がるからね、」


「わかってるよ〜」


私たちは服を脱ぎ終え、浴槽に入った。


「ね〜お姉ちゃん、久しぶりにさ私の体洗って?」


「無理!もう高校生だからちゃんと自分で洗いなさい!!」


「は〜い」


私は妹が体を洗い終えるまで浴槽に入っていた。


「お姉ちゃん、私体洗い終わったから次洗っていいよ!」


妹が体を洗い終わって、私は浴槽を出て体を洗い始めた。


「ねーねー雪お姉ちゃん、最近大学どう?」


私が体を洗っていると、妹が大学のことについて聞いてきた。


「まぁ、今はゆったりしてるよ、一年の頃は課題とか小テストでヒーヒー言ってたけど、」


「お姉ちゃんそんなことがあったんだね〜、よくがんばったねぇ〜」


「なにその言い方、、頭でも打った?」


私が体を洗っている間、大学のことや最近あったことについて話した。


「久しぶりだね、こうやって二人で浴槽に入るなんて、小学校ぶりだね」


「そうだね、雪お姉ちゃん、前まで二人で入ってもスペースあったのに、今じゃもうキツキツだね//」


「ねぇ、萌名、なんかえっちな目で見てない?私上がるよ?」


「嘘だよ〜、私がお姉ちゃんのことそんな目でみてないよ〜」


「私ちょっとのぼせたかも、先上がるね、」


「お姉ちゃんが上がるなら私も上がる、」


私たちは足早に浴室から出た。


「じゃあ明日朝早いから私寝るね、」


「雪お姉ちゃん、一緒に寝よ?」


「、、はぁしょうがないなぁ、いいよ、」


「やったぁ!!じゃあ早くベットに行こ!!」


「でも今日だけだよ、いつもは自分の部屋のベットで寝てね、」


「はーい!」


私たちは歯磨きなどを終わらせ、私のベットへ向かった。


「これからお姉ちゃんと一緒に暮らせるのかぁ、、嬉しいな//」


「早く寝るよ!!」


「はいはい、ね、お姉ちゃん、、」


私が萌名の方を向くと、ほっぺにキスをされた。


「、、おやすみ、雪お姉ちゃん」


「///////」


これから、私、どうなってしまうんだろう、、、





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

妹は恋人対象内ですか? Kz幸(カゼサチ) @Kz7sati

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ