猫VS蟻

それ

第1話 出会い


シュツ、シュツ、

と右ストレートの練習をしている猫が1匹。

シュツ、シュッ、

猫「はあ、はあ、」フーッ 


「あー、今日もキレてる右ストレート」

「惚れ込んじまうぜマイストレート」

「ひょんなことから右ストレート」

「そんな俺の名前はゴゴゴゴ•チャンス」

「水平線までぶっとばす」

「殴りたいやついるんです」


X「やあそこの、マジでお嬢さん」


猫「俺は男だ」

「てゆーか誰だあんた」


X「俺か?」

「俺はしがない蟻、その名もアリャリャント」


猫「なんだそのふざけた名前は」

「殺すぞ」


蟻「親がつけてくれたんだ」

「そんなこと言うな」


「お前も名乗れ」


猫「俺は、ゴゴゴゴ•チャンス」


蟻「ふざけるな」

「なめとんかワレ」


猫「本当じゃい」「殺すぞ」

「右ストレーーーーート!!」


バキィッ! 殴る


蟻「グハアッ」 顔面パンチ!


「何してくれてんだあお前!」



猫「俺はなあ、次出会った奴に右ストレートをかますと決めてたんだぜ」


蟻「なんで!!?」


猫「今ダイエット中で右ストレート練習してたからに決まってんだろ」


蟻「バカなんかあ」

「蟻だからあ言ってんだろうが!?」

「小さいからあっ!」

「クソがぁ!」

「アホがあ」


猫「うるさいなあもう、」


蟻「しかもお前よく見たら」

「右の腕だけ太っ!」

「なんで右だけやんの!?」

「左腕かわいそうじゃねーか」


猫「んんんんん、、」

「左アッパーあああああああああ!!」

バッコーンッ!!!


蟻「ぐはあああああ!!!」

「貴っ様あああ、!!」

「うぐっ!」「ガハッ!」 ズキッズキ

「い、痛い」

「痛いずら」


猫「お前が言ったんだからな」

「左腕も鍛えろと」


蟻「だからって、」

「俺に左アッパーすんなっつってんの」

「めっちゃ痛いわ」


猫「どんくらい痛い?」


蟻「痛風くらい痛いわ」


猫「痛風なったことないからちょっと分からん」

「もっと分かりやすい例をくれよ」


蟻「ガッハアッ!!」吐血

「うっ、」 「ガハッ!」

「ふー、ふー、」


猫「!」「どーしたアリャリャント!!?」

「大丈夫か!?」

「なあ、おい」「おい」


蟻「ダダダダ•チャンス、、」


猫「ゴゴゴゴ•チャンスだ、」


蟻「どっちでもいいわ」

「…にしても死にそうだわ、」

「そして、死にそうになって気付いたことがある」

「それは、」「お前のことが好きだ」


猫「えっ、」

「…なんだろう」「なんつーか」

「ドキドキする」


蟻「…」「笑」



end

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