第3話

ドアノブに手をかけ、お店に入ってみる。

店内は、カウンターと窓際にテーブル席が3つほどのそこまで広くはなかった。窓からは、外の様子が見えるようになっていて、商店街の様子が伺える。


「いらっしゃいませ」という声と共にカウンターから出てきたのは、40代くらいのスタイルの良い優しそうなメガネをかけている男性だった。


「外のバイト募集中の張り紙をみたんですけど。」と私が申し出ると、


「あーバイトね、オッケー、何曜日なら入れそう?シフト組むからまぁ、今。バイト、君しかいないけど」と軽い感じで聞いてきた。何かもっと真面目そうな感じだったのに、意外だ。てゆうか、


「えっと、あの、面接とかないんですか?」


「うん、ない。それで、いつ入れる?」


そんな感じでいいんだろうか、と思いながら

「基本的にいつでも入れます。」と答えると


「部活動とかは、入るつもりないの?」


考えたこと無かったな部活

「今のところは、ないです。」


「なるほど、じゃあ、来れる日なるべく来てくれる?いつでも人手不足だから。」


「分かりました」


「自己紹介しないとだね、名前は、星野龍です。オーナーやってます。54歳です。」

え、見た目若っか40代に見えた。


「高校1年の姫川静香です。これから宜しくお願いします。」といいながら頭を下げると、


「そんな賢まらなくていいよ、全然タメ語でも構わないからね、仕事内容とかは、次来たとき説明するから、今日はもう大丈夫だよ。」


「わかりました。それでは、これから宜しくお願いします。」とお礼をいって、お店から出ると、オーナーがこちらこそバイト来てくれてありがとねーといいながら、お見送りしてくれた。


見かけに寄らずちゃらそうだけどオーナーいい人そうだし、いいバイト見つけちゃった。




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