第2話
商店街に向かう途中、美奈の話のことを考えていた。 イジメは怖い。だって、みんなが無くなれば良いと思ってるのに無くなんないから。
そんなことを考えていると、目的地である南通り商店街に到着した。
古き良き商店街って感じがする。道幅には余裕が合って、8人ぐらいで横並びになっても大丈夫そうな広さ(邪魔になるからやんないけど)で、商店街だから当然だけどお店がズラーっと並んでいる。
唐揚げ屋、ソフトクリーム屋、クレープ屋、古着屋さんに、靴屋などなど、これは、休日はとっても賑やかになりそう。
せっかくだし、アイス食べてから探すことにしよう。ミニアイスクリーム購入し、想像以上の冷たさとおいしさに「うーんオイシイ」
と舌鼓を打ちながら、本格的にバイト探し開始する。
「何かお困りですか?」
お店を見ながら歩いていると、そんな声が聞こえてきた。まさか、美奈の話と似たような言葉を投げかけている人に会うなんて、しかも初日に。
振り返ると、60代ぐらいのおばあさんと、大学生ぐらいの青年が話していた。
「家の電球がつかなくなっちゃって、交換してくれるかい?」
「もちろんです。今から見に行きましょう。」
「いつもありかとうね〜流石、店長ね」
なんて話をして歩いていった。
どうやら、あの話とは、関係無さそう。
そこからさらに歩くと、商店街の奥まで来ていた。
商店街と横断歩道を挟んだ奥に、オシャレな雰囲気の、カフェがあるのが目に入った。
店名は星、レンガ調のタイルで、和モダンな外観のお店だった。気になったので近付いて見ると、
バイト募集中と書いてある張り紙が、詳細はお店のものにって書いてあるし、
せっかく雰囲気も良いお店だから、面接受けてみようかな。
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