「常に上から目線の白と黒」 

低迷アクション

第1話

 そいつが、C-130機体のタラップを音もなく(PMCにしろ、GIにしろ、普通はもっとドカドカ言うもんだ)


滑るように歩いてきて、隣のシートに腰掛けた時は、正直にイラッときた。


顔も涼しげで、男か?ってくらいに整ってやがる。傭兵がよく使う簡易防弾ベストから覗く腕にはうっすらと筋肉の隆起が見える。


俺のゴツゴツゴリラみたいなもんとは違って、それこそ無駄がないって感じの…


顔は東洋人といやぁ、それっぽいし、白人との混じり、下手すりゃ、アフリカンのハーフと言われても得心する、


所謂デューク東◯のイケメン版って感じだ。

(今のゾンビ世代、失礼Zには、このネタわからんか?)


奴さんシートにもたれて、一息って後に、こっち見て、すらすら、発音バッチシの英語(俺は2年かかった)で自己紹介…


「初めまして、軍曹(俺の階級兼あだ名)僕はエウーシ、エシって読んで頂けたら幸いです」


なんって抜かして、線の細い手を差し出してきやがる。お返しに握りつぶそうと(できなかったけど)


掴んだ握力と一緒に、エシは、俺の国で、腐ってるの意味だ。なんて抜かしてやったよ。


そしたら、この畜生、涼しい笑い方で、


「あながち、間違ってはいないかも…」


なんて、のたまいやがる。益々、気に食わねぇ…


輸送機から降りて、数時間後には戦闘だった。


武装勢力 ボゴ・タルタに制圧された街の奪還をする前段階…


まだ、奪還したいんだよ〜、街の人を守りたいんだよ〜?と言う正規軍の、建て前のための弾除け(“た”が多いな)防波堤任務だってのに、連中、バカバカ、曳光弾と機関銃弾をぶち込んできやがった。


街道ど真ん中でRPG(げーむじゃねぇぞ?)喰らって昇天したハンビィーの下から這い出した俺達は、指揮官の頭が、窓から除いたM82バーレットでスイカになった段階で、空き店舗だらけの左右に散った。


畜生、敵の方がいいもん使ってやがる。オマケに俺が隠れた軒下は、窓から対物ライフル覗く隣と来てる。となるとお次は、


腰だめに構えたAK突撃銃の第1射(てか、連射)は残兵狩りに、上の階から降りてきた2、3人の腹わたを盛大に路上へ、ぶち撒ける。


「いいぞ!サージ(軍曹の意)そのまま、進め」


いつだって最も安全な立場で、上から目線の同僚(同階級)のジョンが、白人特有の横柄さで指示を飛ばす。テメーは店舗の棚にしっかり全身隠して、頭だけ除き…いい気なもんだぜ?全く…これだから白いのは(差別用語じゃないぜ?)


だが、進む事に意はない。ビビっちゃいるが、ビビっていたら“色・付・き”になれねぇんだ。実際…


明るすぎる日差しに目を細めながら、隣とこちらの間の路地へ頭覗かせた刹那、頬をかすめる銃弾5.56ミリ、撃ったのは、眼前少し上の階段に迷彩マフラー付きが2人、仲間の弔い合戦をさせるわけにはいかねぇ、悪いけど…


すぐに顔を引っ込め、AKの筒先に選手交代、残弾全てを滅茶苦茶に撃ち込む。悲鳴&階段から、滑り落ちる間を置かず、引き金を絞りつつ、全身を動かす。


2人は服の柄に赤をいくつも加え、お陀仏…残り少ないだろうマガジンを放り、新しい30発を差し込むと、死体を押しのけ、鉄さびだらけの段々長方形を駆け上がる。


ここからはスピードが肝心、応戦の準備も、金属の擦れる音がしないのを良いことに、室内へ飛び込む。


「制圧完了です。軍曹」


殺気だった感情を一気に冷ます声は、後ろにいた筈のエシ…窓枠から侵入、2階分の高さ、どうやって上った?ここら辺は砂壁ばっかで、とっかかりはないぞ?てか、隣の狙撃手は?向こうの説明から察するに、片付けたと言う所か…


疑問を口にしようとした時、いつもの制圧との違和感に気づく。


「殺してないのか?」


「ええっ、急所は外してますし、手当も済んでます。相手の応援が来ますから、我々は後退でしょう?何か問題でも?」


「いや…」


最初は違うと思っていたが…頭の中で嫌な確信が芽生える。なるほど、コイツは…


少し驚いたような奴さんを睨み据え、一言尋ねる。


「白かと思ったが、違うな…お前も黒い方か?」…



 「俺の考えではな。この世ってのは、白と黒に分けられると思う」


エシの言った通り、出鼻をくじかれた俺達の部隊は、制圧された町の近隣の村まで下がっていた。


車両を吹き飛ばされ、移動手段の確保のため、雇い主側の基地から迎えがくるまで、待機…食い物やモノをたかりに来る現地のガキの頭を撫でながら、腑に落ちないと言った顔で付きまとう奴さんに説明してやる。


「白いのは、普通の生活送ってる奴等、まっとうな仕事に就いて、結婚、子供を持つような感じ。世の中ほとんどが大体コレだ。そんで黒いのは、白を捨てた奴、出来ない奴等を言う。反社会勢力、テロリスト、悪党の奴等、俺達が戦ってる相手だ。この黒には、お前みたいなのも含まれる。


言いたい事わかるだろ?どうやったか知らないが、隣から対物ライフルで狙われてる状態で、階段使わずに、室内踊りこんで、中にいた4人と隣の3人を殺さず、戦闘不能にする奴がどこにいる?明らか、普通の人間、白じゃねぇよな?」


俺が喋り続けている間、相手は目を閉じて、ずっと話を聞いていたが、こっちの言葉終わりと同時にうっすら目を開き、口元に笑みを浮かべながら、心底興味あるって声音で尋ねてきやがった。


「そーゆう貴方はどうなんです?」


「俺は…なしだ。色なし」


「色なし?」


「ああ…」


痛い所を突かれた…だが、口火を切ったのは、こっちだ。仕方なしに説明する。


「正直、どっちにもなれてねぇ。白の暮らしに憧れたけど、ケチなやらかしのせいで、それも叶わず、国を飛び出して、黒の道へ…と思ったが、今度は黒になりきるだけの吹っ切れや力もないときた。何年か前に、俺が黒の一人として、SNSや反社会連中から注目された。


だが、種を明かせば、参加した戦場に有名なテロリストがいて、そいつを討ち取った側に俺がいただけって話、メインじゃない。全く、キャラ〇ン警部じゃないけど、泣けるぜ?まぁ、ともかく自分なりの黒になるため、こんな最下層のPⅯC稼業目下奮闘、足掛け10年って訳だ」


この話を聞いたほとんどの奴は首傾げるか?

PTSD(戦争病)を疑う。


だが、エシは違った。俺の腰元にじゃれつくガキに視線を移し、口を開く。


「その子はどうなんです?紛争地域と言う、死が隣り合わせの場所で平和を、自分達なりの平和をどうにか謳歌する彼等は?」


「……一般の判断基準なら、コイツ等を白と言うのは難しい。だけど、俺は白だと思う。コイツ等には生きがい、日々を生きる懸命さがある。


見ろ?このすきっ歯だらけの顔を、死んでもいないし、諦めてもない。コイツ等と、お前等、俺も片足を突っ込んでるな?絶対違うと言える。兵隊やってる奴だって、帰る場所、待ってる奴がいりゃ、黒にはならない。だから白、生きてる目してる奴ぁ、皆、白だ」


突発の質問だったが、ドヤ顔で答えてやる。いつも頭の中で煮詰まってるモンをブチ撒けてやった感じだ。勿論、煮詰まり前と同じで、内容は意味不が健在顕著な具合…


こっちの答えにアイツは、少し考える様子を見せた後、


「軍曹の考えは少しの正解と不正解、どちらも両立していますね」


との事、先程よりはだいぶ疲れた笑顔で会釈し、ジョンの「撤収」宣言のする方に歩いていく。


全く嫌な野郎と言う事を再認識…俺は舌打ち一つを鳴らし、奴等の後に続いた…



 「畜生、やりやがった」


忌々し気に呻く俺の横で、ジョンが基地で食ったモノを盛大に吐き散らす。基地で装備を受領し、街に戻る前に、立ち寄った村は、俺なりの言葉で言えば、黒の奴等が“吹っ切れた”後だった。


「多分、我々が来た事で、ボゴの連中は、彼等を協力者と見たに違いない。


この村の人達は旅人に施しを与える風習がある。奴等はその善意すら、踏みにじりやがった」


現地出身の隊員が、誰の足か腕かもわからない部位を拾いながら呟く。隣では、他の連中が彼等の墓穴を軍用スコップで掘り始めている。


「ワハシュだ」


口元を拭いながら、ジョンが言葉を絞り出す。


「雇い主の連絡将校が言っていた。ボゴ・タルタの中でも、特に残虐性を持った部隊、あの街を制圧してるのは、きっと、そいつ等、オイッ、通信士!」


怒鳴るジョンが無線機をひったくり、弄り回してる間に、エシが赤と黒の残骸の中から、何か、いや、俺の傍でじゃれついていたガキを拾い上げる。


周りの隊員達から歓声が上がり、医療キットや水を持って殺到する。


どいつもこいつも、普段は黒を気取ってるが、この姿を観たら、化けの皮が剥がれる。全員、白ばかり…


M2機銃付きのジープに乗り直し、街を睥睨する俺を、白の何人かが、冷ややかな目で見据えるが、気にしない。


「彼の安否が気にならないんですか?」


便乗するように、隊で唯一の黒、エシがのぞき込む。誰も注意して見る暇もない程、慌てているが、コイツ、反動ナシで浮き上がるようにジープの屋根に乗ったぞ?自身で黒認定したが、さすがに驚く。いや、驚くと言うより、これは嫉妬と羨望だな…を悟られないように平静を装って、いかにも大儀そうな感じで口を開く。


「隊の半分以上が一人の面倒を見てる。問題ないだろう?」


「貴方の言葉で言えば、ワハシュは黒ですか?」


「ああ」


「戦争は異常空間です。相手をいかに多く殺すか?そのために、あらゆる者を巻き込む行為、皆、それを早く終わらせるために、家族の下へ帰るために、どんな非道な事にも手を染める。吹っ切れるんです。貴方の言葉通りならね。


つまり、多くの白が黒に染まる。染まざる負えない。黒い行為を行った者はどうなると思います?」


「もう二度と元には戻れない。50数年前のベトナム帰還兵が起こした事件…


ラン〇ーだな。今も戦争帰還者が起こす事件を、よく目にする。


80年前のWWⅡ、100年前のWWⅠ、いや、もっと前、人間が大勢殺し合う戦争なら、大量だろ?」


「そうなっても、上手くいくように、僕達がいるんです」


「あっ?」


沈んだ顔のエシのおしゃべりは止まらない。だが、徐々に得心がいきはじめてる自身がいた。じゃなきゃ、可笑しいだろ?コイツの戦い、振る舞いはいわゆる“アレ”だぜ?


「東洋的な考えで言えば、この世は陰と陽に分けられています。どちらも出すぎてはいけない。ちょうど半々のバランスで世界を保つのです。ですが、長く平和が続くと、陰の部分より、陽の面積は多くなる。そうすると、陰を増やすべく、世界はあらゆる方策をとる。ですが、私は反対です。この世界の陽、貴方の言葉で言えば、白で生きる者達の素晴らしさ、崇高さを知ってしまったから…だから」


「ちょっと待て、ストップ!ストップ!」


「‥‥」


普段の涼し気な顔は何処行った?ばりに、熱っぽいエシを手で制す。


「お前の話はアレか?要は、昨今のあちこちで起きてる戦争、災害は黒を増やす世界の調整だと?そんでお前は白の連中の素敵さに惚れた、デビ〇マン、ウルト〇マン?仮面ラ〇ダー的な奴だと?そんで、今まで白い、つまり普通の人間の世を守り続けてきたと?」


「信じてほしいと言ってる訳ではありません。ただ」


「OK、わかった、わかった。とりあえず…」


「お前等、何している。撤退だ!行くぞ」


子供を抱えた隊員を引き連れ、ジョンが怒鳴る。


「ワハシュがいるなら、俺達は用済みだ。雇い主が街の爆撃を決定した。あそこは全部、灰燼に帰す」


「そんな、一般人もいます。その行為は多くの犠牲と悲劇、黒を増やす行為…貴方達はいつもそうだ。何故?自分の首を真綿で締めるような真似を」


「キュッてなるまでわからねぇんだろ?相当のドMって奴だよ。人間は」


「何を言っている。エシ、軍曹!?オイッ、エシ、何処にいく?」


踵を返した奴さんは村の塀をワンバウンドで飛び超えやがった。驚く隊員達…それを尻目に考える。問題なのは、この後の自分がどう動くかだ、よく見れば、ガキが俺の方を見ている。


ここ10年、一遍通りの方法はやりつくした。俺が望む形の理想の色付き、黒になるには…


ガキに親指を上げ、ジョンに一言放つ。


「爆撃まで、何分あるんだ?」…



 アクセルは板を挟んで、踏みっぱなしにしながら、車載のM2重機を、突進してきた筋肉マッチョ共に乱射する。


肉片を盛大に吹き飛ばしながら、進む街は、つい何日か前に戦った戦場とは一変の様相…血なまぐさい臭いに薄暗く淀んだ景色…


「これが、黒の世界か」


ボゴの精鋭、ワハシュの全員が生皮を剥いだような面で、銃を突き出し、飛び上がりながら、ハンヴィーに向かってくる。さながら、エシの劣化版と言った所か?


槍のように突き出されたRPGロケットが直撃する前に、車から飛び出し、電球を雷管代わりにセットした爆薬を作動させた。爆発と共に吹き飛ぶ何人かを盾にAKと、手榴弾をいくつも放る。


しかし、勢いがあったのは、そこまで…数十箇所からの銃撃とロケット砲に、俺は立ち往生、足元に側溝がなかったら、今頃、肉塊に代わっていただろう。


狭い側溝の中で、落とした銃を拾おうとする自身に、ワハシュの集団がゆっくり近づいてくる。這いつくばりながら、少しづつ後退する自身の首根っこは、背後からの馬鹿力で引き上げられた。


「傭兵風情が2人…お前は人間だな?馬鹿が、命を無駄にするか?」


上裸が色黒く染まった、恐らくワハシュの頭目が、首筋を締め上げ(鍛えといて本当に良かった)吠える。


「彼は僕等のようになりたいらしいですよ」


例の涼し気な声が嫌味に響いたと同時に、呼吸が楽になる。見れば、エシの野郎が頭目に鋭い蹴りを見舞っていた。


しりもちをつく目の前で、2つの黒がお互いの肉体を駆使し、踊るように闘いを繰り広げていく。


互角と言いたいが、どちらかと言うと、頭目の方が優勢だ。多分、アレだ。エシの方は白、人間に味方している分、振り切れない所があるのだろう。だが、そうは言っても、奴は黒だ。白ではない。人ならざる力…


拳が震えてくる。理由は簡単…


何で、俺・が・な・れ・な・い?


こんだけ戦ってんのに?銃の撃ち方、戦い方だって、だいぶ学んだぞ?10年も戦場にいる事が出来るのは、その証拠…なのにどうして、黒になれない?


白の奴等の憐みと言いつつ、ただの蔑み視線…守る者が持てない俺に対する目線から逃げて、黒になる事を決めた。振り切れないのは、大きな理由だが、前例を今回の戦闘で知った。


それでも尚、畳みかけるように、到底、黒にはなれない現実を突きつけられてる。


今、目の前で…!


エシの問いかけだって、そうだ。そんなにまでして、黒になりたいか?自分のように、白の幸せを享受できずに、ただ守ると言う意思で、終わりなき人間のサガ?的な人間が存在し続けるから終わらない矛盾と戦い、保ち続ける人生の何処がいい?ってか?


多いに結構、なりたいね!そんな境地になれる立場に建ってみたいよ。ホントに!


隣の芝生は青い、青すぎて憎い!クソったれ!


その力、色を得た奴の後悔なんて知った事か?


なれない奴はどうなる?境地にすら達することができない奴の苦しみを知りやがれ!それを知らないで常に上から目線の


くそったれ共…クソッタレ、クソたれ、クソ…


「クソッタレェエエ!!」


怒りと不満を、拾い上げたAK残弾全てで黒共に叩きこむ。


エシと頭目が仰け反り、いや、エシの方は数発喰らって、飛び上がり、残りは頭目に全て命中する。


驚愕する奴の後ろに降り立った、恐らく味方の黒(エシ)が腕を突き出し、頭目の腹をトンネル開通させた事で、決着がついた。


黒い煙を吹き出しながら、倒れ伏す奴の後ろでエシが笑い、こう言った。


「色なしにしては、大した方ですね。ホントに」


俺がコイツに対して怒る項目がまた一つ増えた…



 以上が俺の話だ。ネタになったか?一応、昨今の世界情勢からしちゃ、ありの話だろ?お互いこんな場末であった中だ。アンタも到底、白って面じゃねぇから、参考にしろよ?


その後はどうなったかって?…ジョンには爆撃を遅れさせてな。ワハシュも、頭をやったら、全員が放心状態…


まぁ、操られてたんだな。よくあるだろ?そーゆう創作、エシの野郎は消えてた。


その辺も創作と同じでな。俺以外は、あの助けられたガキですら、奴の事、覚えてねぇってさ。


まぁ、黒は白に呑まれるのが、世の常…ただ、忘れちゃいけねぇ、原色は黒だ。人間の元もな。オタクもどっかで会うんじゃねぇかな?アイツの言葉と現状踏まえりゃ、


まだまだ黒の奴等がバランス保ちの状況は続くみたいだし、俺も明日には現地入りだ。次こそは真っ黒に、いや、キツイか…でも、無理じゃねぇ。諦めねぇぞ、俺は?

……………


おいっ、アンタまで嫌な笑いするなよな?ここ出た外で、歩き回ってる冷笑かつ上からの白と、涼し気な笑いで白を真似した、いや、白が大好きな真っ黒野郎みたいなのはよ…


全く、どいつもこいつも上から目線でムカつく…えっ?…笑ってない?後ろって…

ああーーー……………畜生…(終) 

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