第4話 S級探索者はともに深層を攻略する




シュン


ドカーン


俺と流星の皆さんは剣や魔法でモンスターを倒しながら深層を攻略していた。(ほぼ祐介が倒している。)


「き、君いつもこのペースでダンジョンを攻略しているのかい?」


「昔はもう少しペースはゆっくりでしたけど最近はこのペースですね。」


「ちょっと早すぎるんじゃないのかい。」


「いやこれぐらい別に普通ですよ。」


いやほんとこれぐらい普通だよ何なら襲ってきているモンスターを無視してそのまま進んでけばもっと早く着くしそうすると映えないから今はやらないけどね。


「いや全然普通じゃないからね。このペースで行くと普通は最深層まで持たいないからね。」


「現に自分はもっていますけど。」


「君が普通じゃないからね!」


なんか呆れられた目で見てくる。なんでだろ自分は別に普通なはずなんだけどな〜(鏡見てから言え。)


そんなやり取りをしていると…。


『Gaooooooooooooooooo』


火龍がこちらを鋭い眼光で睨んでいた。


「流星の皆さん溜からのブレスに気をつけてくださいね、一瞬で消し炭になるんで」


「んなもん言われずとも分かるわ!」


さて少々ブレスが鬱陶しいが溜めがあるから当たらないな。そうして俺は懐に入り込んでまずは翼を切り落とす。こいつピンチになるとすっと飛んでブレスを撃ちまくってくるからな。そうしていると流星の十六夜さんが氷のアイススピアで火龍の目を撃ち抜いた。そして痛みで暴れまわっているところを俺が首を切り落とした。


「ホント規格外だね君は…。」


「そうね、私も同意見だわ。このどでかい火龍の翼や首を一回で切り落とすなんて」


「ありがとうございます?」


「「はあ〜。」」


そう言うとなぜかため息をつかれた。解せぬ。


「これぐらい剣に魔力を込めて身体強化をすれば誰でもできますよ。」


ー火龍ってなんか強そうなのに一分もしないうちにやられてて草

ーもうなんかこいつ流星の人にも呆れられているぞ。

ーていうかこいつ誰だ?

ー分からん。これが初の配信だろ

ーいや誰でもできてたまるか

ーできたら自宅警備員なんてやってない

ーやめろその自虐は俺にも刺さる

ーなんか流星てっすごい人達のはずなのに霞んで見える

ー流星よりも強い新人配信者とは


「まあそれはひとまず置いといてさっさと次へ行こう」




_______________________




「ハァハァ、まじであなた何なのよ強すぎるでしょ。」


「ん…確かに…あの魔法の威力はおかしい。」


水龍、風龍、土龍など最下層へ向かう途中で遭遇したが、水龍はブレスを剣で切られてそのまま首を切り落とされ、風龍は高速で放たれた土槍アーススピア(通常のものの十倍以上)で倒され、土龍に至ってはそのまま歩きながら剣を振って魔力の斬撃を飛ばして倒していた。


ーうんこいつマジでおかしい

ーなんでこいつブレス切れるの?

ー風龍のときの土槍はサイズがおかしい

ー土龍はもはや何したのかすらわからんかった

ーつーか相変わらずこいつコメント見ないな

ーそれな!

ーしかもほとんどなんにもしていないはずの流星が息切れするほどの速さで走ってる


「魔法に関してはちょっと込める魔力の量と魔法の術式をほんのちょこっと変えただけなんで別に特別なことはしてませんよ。」


「はぁ〜。まず普通は魔法の術式の改良なんてできないの。あと込めてる魔力がおかしい。あれはもはや別の魔法だよ。」


「っえ。術式の改良って普通はできないんですか。これができないと魔法を作ったりなんてできないのに…。」


「ちょ、ちょっと待って新しい魔法をあなたは作れるの?」


「はいそうですけど。」


ため息を付いて白鳥さんは頭を抱える。


「ちょっと試しに見せてもらいたいんだけど。」


そう言われたので俺の自作の魔法を披露する。


「空間断絶」


俺はちょうどそこにいた黒竜ブラックドラゴンに向けてその魔法を放つそうすると一瞬ドラゴンがずれたかのように見え首、四肢、羽が切られて倒された。


「えぇ何今のなんか一瞬ズレたかのように見えたあとばらばらになったんだけど。」


「あれはダンジョンの転移トラップ術式を改良して切断させたいところを転移させて切断する技ですね。物理的耐性は意味をなさないんで便利なんですけれど魔法抵抗が強すぎると効きにくかったり効かなかったりするのと単純に座標の指定や術式の構築がなかなか大変なのでそこが改善点ですね。」


白鳥さんはもうどうにでもなれとでも言うように思考を放棄していた。


ーうぉぉぉすげぇぇ

ー何でも切れるってことは最強じゃん(小並感)

ーていうか魔法って作れたんだな

ーいや俺一応魔法使い何だけどそんなの全然無理術式の改良すら無理

ートップ探索者だと多少改良できるが新しいの流石に無理

ーそれができるこいつは一体…。


そんな話をしながら歩いていると明らかにボス部屋ですよって言っているみたいな無駄にでかい門が見えてきた。おそらくここが最下層なのだろう。





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【*作者のコメント】

そろそろ他の小説も書いてみたいです誤字脱字などの報告もよろしくお願いします。



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Sランク探索者の配信〜動画と間違えて配信をしてしまった。 星乃陽介 @10202007

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