風待ちに咲く花よ。

市井を外れてなお生きる。許された生き方は、ただひとつだけ。

もしかすると、不条理という本質をつくはずの言葉は、
じつは外部の人間だからこそ、躊躇なく使えるものなのかもしれない。

花を冠した彼女に、確かにあったもの。
ただそれだけをほとといく思いで、その結末を嚙み締めた。

文章は平易でありながら、誰にでも読み進めることができる作品ではないとは思う。
ただ、そうでありながらも、この作者様の、生への深い洞察が結実したであろうこの物語が、いつかあなたの琴線に触れることを願う。